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破門 ふたりのヤクビョーガミ

INTRODUCTION

場面写真
黒川博行の第151回直木賞受賞作「破門」、待望の映画化!

1997年3月、一冊の単行本が発売された。稀代のストーリーテラー黒川博行の「疫病神」。ここで生み出されたやくざとカタギのコンビの物語は大人気を博し、≪疫病神≫シリーズとして、2016年までに6作品が発表されることとなった。

シリーズ第5作「破門」で第151回直木賞を受賞。本作はこの小説の映画化であり、シリーズ初の映画化作品である。メガホンを取ったのは『毎日かあさん』、『マエストロ!』の小林聖太郎監督。WOWOW連続ドラマW「煙霞-Gold Rush-」で黒川氏の原作を映像化して以来、氏が全幅の信頼を寄せる小林監督に代表作ともいえる本作を預け、再タッグを組んだのである。映画タイトルは『破門 ふたりのヤクビョーガミ』。

イケイケやくざと、ぐーたらビンボーの凸凹コンビが儲け話にダマされた!!大阪を舞台にアクションと大阪弁の掛け合い満載の大追跡エンタテインメント!

主人公は、イケイケやくざの桑原とヘタレで貧乏な建設コンサルタントの二宮。映画製作出資金を持ち逃げされた二人は、失踪した映画プロデューサー、小清水を追って関西、マカオを奔走。何とか居場所を突き止めるも寸前で逃げられてしまう。キレた桑原によるハチャメチャな追走劇はまさかの大トラブルへ発展!追っている筈が何者かに追われるハメに!進退窮まった二人は生き残りをかけた大勝負に出るが-。

二宮は父がやくざだったこともあり、裏社会に片足を突っ込んでいるものの、あくまでカタギである。しかし、桑原と知り合ったことで、様々なトラブルに巻き込まれていく。一方の桑原は、二宮をいいように利用しながらも、出たとこ勝負の二宮のせいで何度もピンチに立たされることに。二人は互いに互いをうっとうしい「ヤクビョーガミ」と思っているが、なぜか離れられない凸凹コンビ。このくされ縁の二人が、ある時は力で、ある時は知恵で、ダマした詐欺師を追い詰めていく。

そこで浮かびあがる欲望渦巻く社会の裏側。世の中の裏の裏のカラクリを覗き見る快感!加えて血湧き肉躍るアクション!大阪弁でのセリフの応酬!やくざは出てきても、ヤクザ映画ではない、キャラクターの魅力と映画のダイナミズムを余すところなく描き出した新たなバディ・ムービーが誕生した。

佐々木 蔵之介と横山 裕 W主演。日本映画界屈指の実力派俳優が結集!

桑原保彦を演じたのは、人気、実力ともにトップ俳優の佐々木蔵之介。「額の傷」「縁なしメガネ」という出で立ちで、どこかスマートなビジネスマンのようでいながら一度キレたら手が付けられないイケイケやくざを演じた。小林監督は桑原を「大阪の街にうごめくリアルなやくざ像を再現するというよりも、より普遍的な“絶対に一緒に仕事をしたくない人物”として描くことを心がけた」と言う。佐々木もそれに呼応し、原作の人物造形を基に、衣装メイクと共に桑原像を作りあげた。

相棒となる二宮啓之を演じたのは横山裕。いわずとしれた人気アイドルグループ関ジャニ∞のメンバーで、本作が単独での映画初主演作となる。金なし、女なしの ぐーたらビンボーを気負わず演じ、佐々木との見事なコンビネーションを見せた。

更に二宮が思いを寄せるいとこの悠紀に人気、実力を兼ね備えた女優の北川景子。北川は映画で初めて全編大阪弁で演じた。そして桑原の属する組の若頭、嶋田には、国際派俳優の國村隼。映画初出演となるジャニーズWESTの濱田崇裕と若手実力派の矢本悠馬が桑原の弟分を演じたほか、キムラ緑子、木下ほうか、中村ゆり、橋本マナミ、宇崎竜童ら錚々たる面々が本作に参加した。極めつけは橋爪功。二人を翻弄する詐欺師、映画プロデューサーの小清水を演じ、哀れさと笑いが同居する小悪党をチャーミングに見せた。

大阪が舞台ということもあり、橋本以外は関西出身のキャストが結集。生きた大阪弁での丁々発止と相まって、バラエティに富んだ豪華俳優達の競演は大きな見どころの一つとなっている。

小清水 セリフ