この度、土屋太鳳の出演が決定しました。
桂介(坂口健太郎)の過去を調べる刑事たちがたどり着いたのは、山梨県にある緑豊かな農園だった。プロ棋士としてデビューする前、桂介はこの農園で働いていたのだ。
農園のひとり娘、奈津子と婚約し、幸せな時間を過ごしていたのだが、この地でふたりの運命を変えてしまう出来事が起こる。桂介に迫る不穏な運命の足音にただひとり気付いていたのが奈津子だった...。
原作には登場しない、映画オリジナルのキャラクター、元婚約者・奈津子役を託されたのが土屋太鳳。物語のカギを握る人物と接点をもつ、ただひとりの人物という重要な役どころだ。
新たに公開された場面写真は果樹園で働く奈津子の姿。愛する人にせまりくる運命の足音に、美しいまなざしが不安げに揺れているのが印象的だ。奈津子が見つめるその視線の先で、いったい何が起きていたのかー。
柚月裕子は土屋太鳳について「言葉は少なくても(坂口演じる)桂介とのやりとりがものすごく切なく、静けさの中に佇んでいるだけで、物悲しさを強く訴えかけてくるものがありました」と絶賛。
土屋太鳳は「『これを失えば生きる意味も失ってしまう』ほど魅了される世界に出会ってしまったら、それは幸せなのでしょうか」と、棋士として生きる桂介に深い思いを寄せて、重要な役を演じ切った。また初共演となる坂口健太郎について「笑顔が向日葵のようにチームを牽引なさっていたと思います」と語り、「渡辺謙さんの作品を、どれほど繰り返し拝見したことか!!!」と同じく初共演である渡辺謙について「演技をご一緒した時間は、当然、一生の宝物です!」と、才能豊かな共演者たちとの充実した時間を過ごしたことが伺える。
原作者、柚月裕子も「涙がこらえられず、色々な感情が胸に込み上げ、観た後に、必ず大切な何かを持ち帰ることができる素晴らしい映画」と感動を隠せない。
キャスト・原作者コメント
土屋太鳳
<本作への思い>
「これを失えば生きる意味も失ってしまう」ほど魅了される世界に出会ってしまったら、それは幸せなのでしょうか。撮影からずっと、この問いが心に巡ります。掴みたいがゆえに壊れるもの、それを痛感する時間でした。
<坂口健太郎さんについて>
演じていらっしゃる時は、魂が役と一緒に遠くへと漂っていくような、なんともいえない儚さを纏っていらっしゃるのですが、撮影が終わればスタッフさん方とコミュニケーションをたくさんとっていらして、本当に楽しいかたでした。すごく暑い夏だったのですが、その笑顔が向日葵のようにチームを牽引なさっていたと思います。
<渡辺謙さんについて>
渡辺謙さんの作品を、どれほど繰り返し拝見したことか!!!プライベートな気持ちだけれど、その思いを伝えずにはいられませんでした。そんな話題にも笑顔で応えて下さり、私のライフステージが変化した後の状況も気遣って下さって、本当に懐の深い、素晴らしいかたでした。演技をご一緒した時間は、当然、一生の宝物です!
原作者:柚月裕子
<映画化について 坂口健太郎さん、渡辺謙さんについて>
とっても嬉しかったです。これまでにも映像化していただいた作品はありますが、小説や漫画、映画それぞれ面白さが違うものだと思っているので、映像も演技もとにかく楽しみで、すべてを監督にお任せしました。
坂口さんの桂介は苦しんで、追い詰められて、辛い、決断を迫られるような厳しい役どころで、ずっと感情を揺さぶられましたし、渡辺謙さんはもういるだけですごみがある。何もしゃべらなくて表情を少し変えただけでも東明を表していて、やっぱり役者さんってすごいなと思いました。
<映画版で脚色された奈津子という役、土屋太鳳さんについて>
きっと映画を観ている方との心が一番近いキャラクターではないかなと思います。桂介を助けたい、桂介に幸せになってもらいたいと思うけど、どうにもできない。奈津子も桂介もお互いを大事に思っているけど一歩踏み出せない。
言葉は少なくても(坂口演じる)桂介とのやりとりがものすごく切なく、静けさの中に佇んでいるだけで、物悲しさを強く訴えかけてくるものがありました。土屋太鳳さんでなければ醸し出せない雰囲気で、土屋さんだから作り上げられたオリジナルの奈津子だったと思います。
<感想と観客へのメッセージ>
涙がこらえられなくて、一言では言えない。面白い、引きつけられる。そして考えさせられる。色々な感情が胸に込み上げてきて、素晴らしいものを拝見した。すごく大切なものが込められている映画だと思いました。
映画を観た後に、必ず大切な何かを持ち帰ることができる映画だと思います。
壮大なひまわり畑と美しい景色と、そこでもがいてあがいて、前に進もうとするキャラクターの魅力。それを大きなスクリーンで、ぜひご覧になっていただきたいと思います。