この度、9月17日~9月26日に韓国・釜山で開催される第30回釜山国際映画祭のオープンシネマ部門に、正式出品が決定いたしました!
釜山国際映画祭は、韓国・釜山市で毎年秋に開催される、アジア最大級の国際映画祭。1996年に創設されて以来、アジア映画の発展と新しい才能の発掘を目的に国内外の多数作品が上映され、昨年の来場者数は約14万人を記録した世界から注目を浴びる映画祭。
《オープンシネマ部門》は芸術性に富んだ新作や国際的に評価された作品が選出され、メイン会場である「映画の殿堂」の野外スクリーンにて釜山最大の座席数(4,500席目途)で上映される、映画祭を代表する部門。釜山映画祭による作品紹介では「坂口健太郎の魅力溢れる演技と渡辺謙の圧倒的な存在感が、観客の心を強く惹きつけること間違いなし」と大きな期待が寄せられており、記念すべき30回目の釜山映画祭を『盤上の向日葵』が色濃く彩る。
昨年に続き出演作が出品されることとなった、アマチュアからプロ棋士へと異例の昇進を遂げた主人公の天才棋士・上条桂介を演じる坂口は「今回も、釜山国際映画祭へ招待いただき、とても嬉しく思います。」と喜びの想いをコメント。そして「「盤上の向日葵」は、時代に翻弄されながら生きる男たちの悲しくも美しい人生の一瞬を切り取った作品です。多くの方に見ていただき、彼らの生き様を見届けていただければ幸いです。」と作品の魅力を熱く語る。殺人事件の容疑者となった上条桂介は、極貧と孤独に満ちた壮絶な人生を送っていたが、そのなかで唯一生きがいだったのが将棋―。過酷な日々を生きる桂介が出会う、親のように暖かく迎え入れ彼の将棋の才能を見抜いた唐沢光一朗(小日向文世)や、桂介に静かな愛を注ぐ宮田奈津子(土屋太鳳)、そして将棋指しとしては超一流だが人間として最低な伝説の賭け将棋の真剣師・東明重慶(渡辺謙)によって、桂介の光と闇が交差する激動の人生がドラマチックに映し出される。坂口がこれまでのイメージを覆す渾身の演技で主人公が抱える情熱と葛藤を体現し、俳優としての“新境地”をみせた迫真の演技や、本作で初共演となる渡辺謙をはじめ、土屋太鳳、佐々木蔵之介、高杉真宙、小日向文世、木村多江、音尾琢真、柄本明、渡辺いっけい、尾上右近ら、日本を代表する豪華キャストたちの熱演にも要注目だ。
そして、原作の重厚な人間ドラマに惚れ、7年の歳月をかけて完成までたどり着いた監督・脚本の熊澤尚人は「釜山国際映画祭に選出して頂き、大変嬉しく思います。」と喜びを滲ませ、「将棋を知らない方が観ても存分に堪能できるよう演出しました。何か大切なものを見つけて打ち込む事は、これほど掛けがえのなく、魂を揺さぶるものなのかと、生き切ることの大切さが必ず伝わると思います。」と語る。過酷な運命に生まれついたとき、人はその運命にどう抗えばいいのだろうか?どう打ち勝てばいいのだろうか?救いのない毎日を生きる中でも将棋だけは手放さなかった桂介の人生を通して描かれる、胸を熱く焦がす力強いメッセージは混迷の時代を生きるすべての人の心を掴むはずだ。日本から世界へ―心震える慟哭のヒューマンミステリー『盤上の向日葵』が釜山映画祭でいかに評価されるのか、期待が高まる!
コメント
坂口健太郎(上条桂介 役)
今回も、釜山国際映画祭へ招待いただき、とても嬉しく思います。
「盤上の向日葵」は、時代に翻弄されながら生きる男たちの悲しくも美しい人生の一瞬を切り取った作品です。
多くの方に見ていただき、彼らの生き様を見届けていただければ幸いです。
熊澤尚人(監督・脚本)
釜山国際映画祭に選出して頂き、大変嬉しく思います。本作は高価な将棋の駒を死体と一緒に何故埋めたのか?
その謎を解く物語であり、親子の葛藤と人間の業、人生の光と影を描いた重厚な人間ドラマです。
将棋を知らない方が観ても存分に堪能できるよう演出しました。何か大切なものを見つけて打ち込む事は、これほど掛けがえのなく、魂を揺さぶるものなのかと、生き切ることの大切さが必ず伝わると思います。
どうぞ楽しんでご覧下さい。