海底油田の視察とバカンスを兼ねて家族とメキシコを訪れたポール。だがかつては活気があった街はすたれ、「悪魔」から守ってくれると言われる、アステカの彫刻だけが光っている。たどり着いた油田にも人気はなく、見知らぬ男が怯えた顔で海を見つめている。すると突然油田が突き動かされ、大きく揺れる。海面に現れたのは、大きく黒々としたヒレ。その怪物は、アステカに語り継がれる伝説の超巨大ザメ
舞台は海上に浮かぶ崩壊寸前の油田。男とその家族の楽しいバカンスは一転、謎の超巨大ザメ“BLACK DEMON”の襲来で一気に恐怖へ突き落される。ボートが損壊する中、見渡す限りの海に逃げ場はなく、通信手段はゼロ。さらに海底には何者かが仕掛けた大型爆弾が見つかる。爆発か?喰われるか?極限状況の中、果たして生き残ることができるのか!?
監督は『ランボー ラスト・ブラッド』他多くのアクション作品を手掛ける実力派のエイドリアン・グランバーグ。プロデューサーは社会現象ともなったホラー映画『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』のジョン・シルク。アステカに語り継がれる伝説の超巨大ザメの出現により、今度は海を舞台に新たな恐怖を仕掛けまくる!極限の海洋サバイバル・バトルがいま、始まる!!
海底油田の視察とバカンスを兼ねて家族とメキシコを訪れたポール。だがかつては活気があった街はすたれ、「悪魔」から守ってくれると言われる、アステカの彫刻だけが光っている。たどり着いた油田にも人気はなく、見知らぬ男が怯えた顔で海を見つめている。すると突然油田が突き動かされ、大きく揺れる。海面に現れたのは、大きく黒々としたヒレ。その怪物は、アステカに語り継がれる伝説の超巨大ザメ
1975年3月14日生まれ。NYのスクール・オブ・ビジュアル・アーツで映像制作を学んだ後、メキシコで映画制作のアシスタントとして経験を積む。その後、『コラテラル・ダメージ』(01)、『マスター・アンド・コマンダー』(03)、『ジャック・リーチャー Never Go Back』(16)などでアクション映画を中心に助監督を務める。メル・ギブソンにその才能を認められ、ギブソン主演の『キック・オーバー』(12)を共同執筆し、監督を務めた。一方テレビ業界では、エミー賞とゴールデン・グローブ賞にノミネートされ世界で大ヒットしたNetflixのオリジナルシリーズ「ナルコス」(15‐17)、「ナルコス:メキシコ編」(18-21)の助監督として活躍の幅を広げる。2019年には『ランボー』シリーズの最新作『ランボー ラスト・ブラッド』の監督を務め、アクション作品監督としての地位を確立。監督としては本作が3本目の長編映画となる。
1971年6月20日生まれ。アメリカ・アーカンソー州出身。高校卒業後にシアトルの劇団で演技を学び、ロサンゼルスに移る。スティーヴン・スピルバーグなど有名監督が製作する作品に携わるがなかなか大きな役を得られずニューヨークへ移住。小劇場で経験を重ね、オフブロードウェイ作品「Corpus Christi」の演技で一気に注目を集めると、『アメリカン・サイコ』(00)、『ビューティフル・マインド』(01)、『メラニーは行く!』(02)、『J・エドガー』(11)など大ヒット作品へ立て続けに出演し、ハリウッド俳優としてキャリアを築く。近年の出演作は、『フォードvsフェラーリ』(19)、『フォーエバー・パージ』(21)など。エミー賞にノミネートされた大ヒットドラマ「イエローストーン」(18-23)への出演でも話題になった。
text by 知的風ハット(@itukayomu)
エル・デモニオ・ネグロ。直訳して黒い悪魔(ブラック・デーモン)と呼ばれる、推定体長15m以上の超巨大ザメが、メキシコのバハ・カリフォルニア沖に潜んでいるという伝説がある。
その正体は一切不明。太古の巨大ザメ、メガロドンの生き残りだとする者や、メラニン色素過剰を起こしたホホジロザメの突然変異種だとする者、漁師の大ぼらだとする者から、「水面下を泳ぐジンベエザメの影を見間違えたのだ」とする者まで、解釈は様々だ。だが少なくとも本作の悪魔は、ただの伝説じゃ終わらない。
古代アステカにおける雨の神、トラロックの化身として現れたブラック・デーモンが、大自然を汚した人類へと牙を剥く!
撮影はドミニカ共和国の南に位置するファン・ドゥリオのスタジオで行われた。3.2万㎡の水撮影施設の横に実寸大の油田を建設。3カ月間に渡り世界最高峰のダイバーやスタントパフォーマーと訓練を重ね、水中シーンを撮影した。
室内のアクションシーンは、ブルースクリーン、LIDAR(レーザーの反射情報をもとに距離や形などを計測する技術)、俳優の全身スキャンなど最新の技術が用いられた。ドイツの映画用機材メーカー、ARRI社のカメラを使うことで映像の美しさを保ちながら、ヴィンテージレンズを通して油田から立ち込める煙や湯気、鉄の質感を映像に収めることに成功した。
覚効果はVFXの専門会社であるチェコのPFXスタジオの全面協力によって制作された。1,000を超えるVFXの工程で荒れ狂う海を表現し、油田を3階建てにするなど、セットを超えた迫力を増すことに成功した。最も苦労したのは、本作の主人公、ブラック・デーモンそのものだった。監督とVFXチームが何か月もかけて綿密にデザインし、傷跡や牙を作り上げ、この“怪物”に命を吹き込んだ。
サメ映画王道の恐怖&パニック系…かと思いきや恐怖の質が全く違う。
そこにあるのはホラー作のような不気味な空気感。
他に無い刺激がほとばしるサメ映画に出会えたことに大感激!
ありがとうございます!
中野ダンキチ(サメンテーター)
油田のように新たなアイデアが湧き出るサメ映画のニューカマーは民間伝承オカルト系メガロドン!逃げ場無し、武器も無し、助けを求める手段も無し!爆発するのは人か!?サメか!?超巨大ザメとの死闘を見逃すな!
サメ映画ルーキー(日本サメ映画学会会長)
水中に時限爆弾!リグは崩壊寸前!あらゆる危機が待ち受けるが、何よりヤツが一番怖い!!このメガロドンは、ただ喰らうだけでなく絶望を与える。その姿はまさに海神。頂点捕食者の恐ろしさを骨の髄まで味わえる作品だ。
人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
さすがです!サメ映画好きには大好物なシーンがたくさんありますし、サメ映画初心者の方にもオススメのサメ映画だと思います。サメ映画はやはりこうでなくては!と思わされるシーン盛りだくさんです。
個人的には某お菓子が出てくるカットが大好きです!笑
戸松遥(声優)
絶海の石油リグなんぞに妻子と訪れたのが運の付き。冗談みたいな巨大サメに襲われ、船は一瞬で海の底。ケータイ圏外、施設は崩壊。一見サメ映画の定番フルコースに見えて……何かがおかしいゾ!
前田有一(映画評論家)
今や空を飛び、タコと超合体するのが正道と化した、海洋パニック映画のサメたち。だが、こいつは自然破壊の復讐者として人類に警鐘を鳴らす、思考を放棄させない同ジャンルの良心だ。フッフッフ、表向きはね。
尾﨑一男(映画評論家・ライター)
この時代に、誰がどのような目的でこんな映画を作ろうと思ったのか。
あまりにも不思議で最後まで目が離せなかった。
「黒い悪魔」——絶対に観てはならない。
上出遼平(ディレクター)
崩壊寸前の油田に取り残された家族!海には巨大ザメ!特大ピンチの盛り合わせに手に汗にぎりました。
アリムラモハ(イラストレーター)
アリムラモハ(イラストレーター)