歩かなきゃいけない、
理由ができた。
イギリスNo.1の大ヒット!
INTRODUCTION

イントロダクション

イギリスNo.1の大ヒット!本屋大賞第2位の傑作小説をアカデミー賞🄬受賞俳優で映画化

本国イギリスで新作映画初登場No.1の大ヒットを記録した必見の一本。原作は、世界37か国で刊行され、累計発行部数600万部を誇るベストセラー小説「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」(講談社文庫)。英国文学界の最高峰の賞であるマン・ブッカー賞にノミネートされ、日本でも2014年の本屋大賞翻訳小説部門第2位に輝いた傑作だ。世界中で数多くのファンを獲得した主人公ハロルドを演じるのは、イギリスを代表するアカデミー賞®︎俳優、ジム・ブロードベント、その妻役には「ダウントン・アビー」シリーズのペネロープ・ウィルトンと、半世紀を超えるキャリアを誇るベテラン俳優による名演技が光る。イギリスの南西から最北端まで、800キロに及ぶ息を吞むような美しい風景が贅沢にスクリーンに広がる、新たな感動の物語。

英国の才能が豪華集結!共に歩くようにイギリスを堪能する、新たな傑作ロードムービー

主人公のハロルド・フライを演じるのは、『アイリス』でアカデミー賞®︎とゴールデン・グローブ賞を受賞し、近年では『ゴヤの名画と優しい泥棒』で高く評価されたジム・ブロードベント。原作本のオーディオブックのナレーションも務め、ハロルドというキャラクターへの深い愛情を演技に注ぎ込んだ。夫の行動によって自身も変化していく妻のモーリーンには、大ヒットTVシリーズ「ダウントン・アビー」で広く知られ、大英帝国勲章を受章したペネロープ・ウィルトン。さらに、余命わずかのクイーニーには、『めぐりあう時間たち』のリンダ・バセットと、イギリスを代表する名優たちが愛すべきキャラクターに魂を吹き込んだ。また、世界中で熱狂的な人気を博す才能あふれるミュージシャン、ニック・ケイヴの息子で、ハイブランドのモデルも務めるアール・ケイヴが、ハロルドの息子デイヴィッド役で出演している。

監督は「White Girl」で英国アカデミー賞テレビ部門を受賞、ドラマ版「ハワーズ・エンド」で同賞にノミネートされたヘティ・マクドナルド。脚本は原作者である小説家レイチェル・ジョイス自身が手掛けた。広大な風景だけでなく朝露が光る葉っぱ、揺れる木漏れ日など、自然の生命力を切り取るようなショットでイギリスの大自然を捉えたのは、ケイト・マッカラ。アカデミー賞®︎国際長編映画賞にノミネートされた『コット、はじまりの夏』でアイリッシュ映画&テレビアカデミー賞最優秀撮影賞を受賞した。

旅の感動をさらに際立たせるのは、壮大な丘陵地とその先に高く広がる空、神聖な空気に包まれた大聖堂やレンガ造りの建物が並ぶイギリスらしい街並み。ハロルドを優しく包み込むように広がる圧巻の景色は観客の心を癒し、ハロルドの見る世界へと誘ってくれる。まるでイギリス縦断の道のりを一緒に歩いているような感覚に浸れるロードムービーが誕生した。

諦めていた人生を取り戻すため、そして大切な人の命を救うために、片足をもう一方の前に置くことをひたすら続けるハロルド。道中の様々な事情を抱えた人々との出会いと別れ、そして初めて自分自身と向き合うことで、ハロルドは変わっていく。心に秘めた“ある想い”を伝えるため、歩き続けた先に待つクライマックスとは―?誰かのために一歩を踏み出すことで、人生がもたらす哀しみ、驚き、喜び、そして愛を再発見する感動作!

STORY

ストーリー

『どうしても伝えたいことがある。』手紙を出す代わりに、彼は手ぶらで歩き始める──まさかの一歩が人生を変える、驚きと涙の感動作!

定年退職し、妻のモーリーンと平凡な生活を送るハロルド・フライ。ある日、北の果てから思いがけない手紙が届く。差出人はかつてビール工場で一緒に働いていた同僚クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。ハロルドは返事を出そうと家を出るが、途中で心を変える。彼にはクイーニーにどうしても会って伝えたい“ある想い”があった。ホスピスに電話をかけたハロルドは「私が歩く限りは、生き続けてくれ」と伝言し、手ぶらのまま歩き始める。歩き続けることに、クイーニーの命を救う願いをかけるハロルド。目的地までは800キロ。彼の無謀な試みはやがて大きな話題となり、イギリス中に応援される縦断の旅になるが──!?

Staff Profile

スタッフプロフィール

Hettie Macdonald

1962年、イギリス、ロンドン生まれ。1996年の初監督映画『Beautiful Thing(原題)』が絶賛され、ヨーロッパ映画賞にノミネートされる。その後は主にTVシリーズで活躍し、「White Girl(原題)」(09)で英国アカデミー賞を受賞し、「Hit&Miss(原題)」(13)と「Howards End(原題)」(17~18)で同賞にノミネートされる。その他の主な作品は、「名探偵ポワロ 青列車の秘密」(05)、「LAW&ORDER:UK(シーズン2)」(10~11)、「名探偵ポワロ 『カーテン~ポワロ最後の事件~』」(13)、「フォーティチュード/極寒の殺人鬼」(15)、「フォーティチュード/極寒の殺人鬼II」(17)など。サリー・ルーニーによるベストセラー小説の映像化で賞レースを席巻し話題となったTVミニシリーズ「ノーマル・ピープル」(20)でも一部エピソードの監督を務めている。

Rachel Joyce

イギリス生まれ。俳優として、TV、ラジオ、舞台などで活躍し、2007年には英国で優れたラジオドラマに与えられるティニスウッド賞を受賞。本作の原作である「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」で小説家デビューを果たし、2012年に英国文学界最高峰の賞であるマン・ブッカー賞にノミネート。さらに同年、ナショナル・ブック・アワード新人賞を受賞。2014年には英国年間最優秀作家賞の最終候補者にも選ばれた。その他の著書は、ハロルド・フライを待っていたクウィーニーを主人公にした、「ハロルド・フライを待ちながら クウィーニー・ヘネシーの愛の歌」と、妻モーリーンを主人公にした「Maureen Fry and the Angel of the North」(原題・未翻訳)など。自ら脚色した本作が初の映画脚本となる。

Kevin Loader

1956年、イギリス、ドーセット生まれ。『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』(09)と『スターリンの葬送狂騒曲』(17)で英国アカデミー賞にノミネートされる。その他の主な作品は、ジョン・マッデン監督の『コレリ大尉のマンドリン』(01)、ダニエル・クレイグ主演の『Jの悲劇』(04)、『ヒストリーボーイズ』(06)、『ヴィーナス』(06)、『善き人』(08)、『私が愛した大統領』(12)、ジム・ブロードベント主演の『ウィークエンドはパリで』(13)、『ミス・シェパードをお手本に』(15)、『どん底作家の人生に幸あれ!』(19)、ドキュメンタリー『エリザベス 女王陛下の微笑み』(21)など。

Kate McCullough

アイルランド生まれ。ドキュメンタリー映画『His&Hers(原題)』(09)でサンダンス映画祭撮影賞を受賞する。アカデミー賞®︎国際長編映画賞にノミネートされたアイルランド映画『コット、はじまりの夏』(22)でも高く評価され、アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞最優秀撮影賞を受賞し、全米撮影監督協会賞の他、数多くの映画賞にノミネートされる。その他の作品は、『I, Dolours(原題)』(18)、『It's Not Yet Dark(原題)』(16)、『The Farthest(原題)』(17)、『Arracht(原題)』(19)、TVミニシリーズ「ノーマル・ピープル」(20)など。

Sam Lee

1980年イギリス生まれ。ルーツは東欧系ユダヤ人で、父は作家/芸術家、母はオペラ・マニアという家庭で育つ。喜劇役者やダンサー、音楽プロモーターなどの活動をしていたが、25歳の時に伝統音楽の録音を聴いてのめり込み、ドラヴェラーズ(漂泊民)のコミュニティに入って伝承歌を学んだ。2012年に「グラウンド・オブ・イッツ・オウン」でデビューすると瞬く間に絶賛され大ヒットとなる。Teregraph誌、The Guardian誌などでも称賛され、世界で注目を集めるシンガー。2013年と2014年に2度来日公演を行い、大成功させた。

ORIGINAL NOVEL

原作本

世界37カ国で刊行。
日本では2014年本屋大賞(翻訳小説部門)第2位!
原作『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』

2012年に刊行されるやいなや英国文学界最高の賞であるマン・ブッカー賞と、コモンウェルス作品賞にノミネート。以降、世界で600万部、37カ国で刊行され、各国でNo.1を獲得。日本では2013年に翻訳刊行され、2014年の本屋大賞(翻訳小説部門)第2位に輝いた。世界中で愛されるロードノベル。

2016年刊行の原作文庫が「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」と改題され、2024年5月15日に新発売予定。(亀井よし子訳/講談社文庫)

Cast Profile

キャストプロフィール

Jim Broadbent

1949年、イギリス、リンカンシャー生まれ。イギリスを代表する演技派俳優。マイク・リー監督の『トプシー・ターヴィー』(99)でヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞を受賞し、英国アカデミー賞にノミネートされる。続く『アイリス』(01)ではアカデミー賞®︎、ゴールデン・グローブ賞助演男優賞に輝き、英国アカデミー賞にノミネートされる。『ハリー・ポッター』シリーズ(08/10/11)の魔法使いスラグホーン役、『パディントン』シリーズ(14/17)のグルーバーさん役で広く知られる。その他の出演作は、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(08)、英国アカデミー賞にノミネートされた『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(11)、『ベロニカとの記憶』(18)、『ゴヤの名画と優しい泥棒』(20)など。

Penelope Wilton

1946年、イギリス、ノース・ヨークシャー生まれ。1970年代初めより舞台に出演、その後、映画やTVシリーズに活躍の場を広げる。大人気TVシリーズ「ダウントン・アビー」(10~15)、世界各国でヒットを記録した『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(11)、『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』(15)で広く知られる。その他の出演作は、『遠い夜明け』(87)、『アイリス』(01)、『カレンダー・ガールズ』(03)、『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04)、『マッチポイント』(05)、『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(16)、『ガーンジー島の読書会の秘密』(18)、『オペレーション・ミンスミート ─ナチを欺いた死体─』(21)など。

Earl Cave

2000年、イギリス、ロンドン生まれ。オーストラリア出身のシンガーソングライター、作家、脚本家、画家、俳優のニック・ケイヴを父に持つ。今最も注目されている英国の若手俳優の一人。17歳の時に出演したNetflixのTVシリーズ「このサイテーな世界の終わり」(17~19)で高く評価される。その他の出演作は、『バグノルド家の夏休み』(19)、ラッセル・クロウ、ニコラス・ホルトらと共演した『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』(19)、TVシリーズ「アレックス・ライダー」(20~)、シャーリーズ・セロン、ミシェル・ヨー共演の『スクール・フォー・グッド・アンド・イービル』(22)など。セリーヌなどハイブランドのキャンペーン・モデルも務める。

Linda Bassett

1950年、イギリス、ケント生まれ。『ぼくの国、パパの国』(99)で絶賛され、英国アカデミー賞、ロンドン映画批評家協会賞主演女優賞にノミネートされる。助産師たちの奮闘を描き、長年にわたって人気を博すBBCのドラマシリーズ「コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語」(15~)でも知られている。その他の出演作は、『月の出をまって』(87)、『月下の恋』(95)、『ビューティフル・ピープル』(99)、『めぐりあう時間たち』(02)、『カレンダー・ガールズ』(03)、『キンキーブーツ』(05)、『孤独な嘘』(05)など。