実話を基にした、邦画ホラー史上最大級ヒット作の最新作『事故物件ゾク 恐い間取り』の完成披露試写会が実施され、今作が映画単独初主演の渡辺翔太(Snow Man)、共演の畑芽育、加藤諒、吉田鋼太郎、そして中田秀夫監督が登壇し、本作にも出演する、“TVプロデューサー、丹羽誠(にわ・まこと)役”のなすなかにし・那須と“隣の事務所の社長役”、中西がMCを務めた。
イベント当日が初お披露目の場となった本作。ひょんなことから“事故物件住みますタレント”を始めることになる桑田ヤヒロを演じた主演・渡辺は、挨拶しつつ、「ちょっといいですか?登場したら黄色い歓声があがると思って、舞台袖で気持ちよくスタンバイしていたんですが、登場したら割と静寂だった。なすなかにしさんの登場の時と変わらなかった。みなさんどうしたんですか?」とファンの反応を心配する素振りをみせ、会場の笑いを誘った。
「みなさん映画どうでしたか?恐かったですか?」という渡辺の呼びかけには会場から大きな拍手が起こり、これには渡辺も「よかったです~」と安堵した。
ヤヒロと惹かれ合う春原花鈴役の畑は、「無事に完成して一足早くみなさんにお届けすることができてすごくうれしい気持ち」と初お披露目の場を喜び、「本編も拝見したんですが、すごくゾクゾクして、自分で自分の姿を見て恐く感じることが初めての経験でした。すごく自信をもって届けられる作品になったと思います」とホラー作品に初めて出演した感想を述べた。
ヤヒロと3軒目の事故物件「降霊するシェアハウス」に同居する、小山拓巳役の加藤は前作『事故物件 恐い間取り』にも出演しており、続編となる本作のオファーについて、「どういうこと?前作と同じ役なのかな?と戸惑ったんですが、役名が違い、今回は拓巳役としてホラーシーンにも参加させていただきました」と再オファーに驚きながらも新たな気持ちで挑んだ様子。
「中田監督から撮影前にホラー映画でのリアクションを教わって、このようになりました」と、自身の背後のパネルに写る場面写真を指しながら撮影を振り返った。
ヤヒロに「事故物件住みますタレント」になることを薦める芸能事務所社長、藤吉清役の吉田は、「少し話を戻しますが・・・」としつつ、「渡辺さんがいるので凄まじいしょっぴーコールを自分たちも経験できると思って楽しみにしていたが、みなさんお静かだったので、監督が『本作はじーんとなるシーンもあるので、みなさん余韻に浸っているのでは』と、だとすればこの映画は成功成功!今日のお客さんも素晴らしい!本当にありがとうございます」と渡辺とファンへのフォローも交えて感謝の気持ちを表した。これには渡辺も感嘆した様子で「もやもやがとれました」とコメント。
前作同様メガホンをとった中田監督も「ご来場いただきありがとうございます。ホラー描写含めストレートに表現しました。楽しんでいただけていたら幸いです。」と初お披露目の場を迎えられたことをしみじみ噛みしめていた。
16日(月)に自身のInstagramでも本作を鑑賞したことを報告していた渡辺は、「温かみもあり、感情が交錯するジェットコースターのような要素もあって、恐いけど最後まで楽しめる作品になっているので、是非恐がっているお友達を連れて観に行ってほしいです。」と本作の魅力を語った。
「デートにもいいんじゃない?」という加藤の相槌に、「いいよね〜、ドキドキしちゃって」と渡辺と畑も同意し、仲良しな3人のトークが盛り上がると、MCなすなかにしからすかさずツッコミが。
加藤が登場する3軒目の撮影は和やかに進んだそうで、「恐くなっているのか不安だったけど、みてみたら、こわいじゃんゾクゾクすんじゃん」と改めてホラー映画の名手中田監督の演出に感服した。
吉田も、「ワンカットワンカットじっと観ていたいような作品。中田監督は進行がすごく速いのに、これだけ密度が濃い作品が撮れるのは、本当に職人だと思った。ホラーという枠に留まらない名作」と大絶賛。
続いて“ヤバすぎる事故物件に隠された謎に迫っていく”というストーリーにちなみ、“人生で遭遇した謎”を告白。渡辺は「洗濯をすると靴下の数が揃わないという謎があります」と話し始めるも、洗濯機の淵とかズボンのポケットに紛れ込んでいるのを発見したことを報告。
「もう解決済みなんですね」と畑がすかさずフォローを入れると、渡辺自身も「このトークが謎ですね」と苦笑いをみせ、会場の笑いを誘った。
会場が和やかなムードに包まれる中、登壇者と観客に“実話に基づく本物の恐怖”を体感してもらうべく、原作者の“事故物件住みます芸人”松原タニシが、実際に住む事故物件から生中継で登場!
「24軒目の事故物件です。夜中になると誰かの歌声が聞こえます」と、物件を紹介すると会場からは悲鳴が上がった。
MCなすなかにしから「なぜ事故物件に住むの?」と問われると、「憑りつかれています!」と堂々宣言。興味津々な渡辺、畑、加藤からいくつか質問を受け、新しい出会いを求めて物件を移り住み、事故物件の情報は、劇中に登場する“浄仏不動産”のような不動産から仕入れていることを明かした。「同居人を紹介させてください」と、人形たちを床下収納やキッチン収納から取り出し紹介し、さらに会場をゾクゾクさせた。
最後に「渡辺さん演じるヤヒロの性格が事故物件に住むセンス抜群。畑さんのシーンもすごく恐くてゾクッとしました。小道具や装飾とかもスタッフがこだわっていらっしゃたので細かいところも見ていただいて、何度でもゾクッとしていただきたいです」と、原作者である松原も本編を楽しんだ様子で魅力を存分に語ったのち、「それではみなさまありがとうございました」と挨拶があった瞬間、映像にノイズが走り、会場が突如暗転!ざわめきの中、明転すると渡辺の左肩には何やら“白い手”が・・・!真っ先に気づいた畑から悲鳴が上がり、スクリーンに白い手がアップで映し出されると、会場がさらに悲鳴に包まれた。
渡辺当人はニヤケ顔をみせ、「スタッフさんが僕の肩に手をのせるのをてこずっていたので暗転が長くなった」とネタバラシ。作中のワンシーンを模した演出をすべく、本イベントのために特注で作成したという“白い手”に、最初は恐がっていた畑も「すごーい」とリアルな仕上がりに感心した。
最後に主演の渡辺は、「この映画は楽しい映画でもあり、恐い映画でもあり、いろんなジャンルに染まれる作品なので、ぜひ皆さんの楽しい夏の思い出のひとつとして寄り添えればいいなと思いますので、引き続き『事故物件ゾク 恐い間取り』をよろしくお願いします」と7月25日(金)の公開初日に向けて意気込みを新たに。
監督は、「各物件、何体もの幽霊がひそんでおりますので、暑い夏を乗り切るためにも、何度でもお楽しみいただけると嬉しいです。これからもホラー映画を作っていこうと思わせてくれるような作品になりましたのでどうぞよろしくお願いします」と呼び掛けつつ、前作よりスケールアップした本作に確かな自信をのぞかせた。
実話に基づく『事故物件ゾク 恐い間取り』は7月25日(金)に全国公開。ゾク報をお待ちください。