この度、9/4(金)に松原タニシの凱旋!怪談トークショー付上映を実施致しました。
9月にも関わらず、気温30度を超えた残暑厳しいこの日、松原タニシさんが今も事故物件で暮らす、大阪のなんばパークスシネマには、映画の大ヒットを受けて凱旋した松原タニシさんと松竹芸能の大先輩・森脇健児さんの怪談トークを聞こうと超満員!
映画の上映終了後、まだ恐怖が渦巻く場内でまず写し出されたのは、主演・亀梨和也さんからの会場限定スペシャルコメント・・・のはずだったが、なぜか映像が映らないトラブルが!リハーサルでは問題なく上映できた映像が、突如として映らなくなり、亀梨さんの声だけが響き渡る機材トラブルに、まさか、これも怪現象か・・・と場内は騒然!冒頭から不穏な幕開けとなりました。
その後上映された映像で亀梨さんは、来場者に対して「自分もその場に行きたかった。撮影してきた側としては、恐怖度は皆さんと違うかもしれないが、ぜひ感想を聞かせて欲しい。一人でも多くの方と、今日の恐怖体験を共有してほしいです。」と呼びかけました。さらに、登壇するタニシさんと森脇さんに対しては「怖い話から、面白い話、もしかしたら走ってる姿も見れるかも(笑)。(観客の皆さんは)ぜひハードルを上げて受け入れてほしい。大爆笑の嵐、よろしくお願いします!」とキラーパスを繰り出しました。
そして亀梨さんからの紹介を受けて二人が登場!客席の反応を見た森脇さんは「見終わったばかりの皆さんの中に原作者のタニシ君が登場したわけですけど、もっとブワーなるかと思ったらさほど期待感がなかったような(笑)」とコロナ対策を歓声を上げられない客席にひとこと。
タニシさんから紹介されると「映画には出てませんでしたけど!デビューした時から何十年も知っているタニシの映画ということで、嬉しいですよ」と後輩を祝福しました。
この日のために、事故物件で同居するいわくつきの人形・みゆきと菊姫を連れてきていたタニシさんは観客に2人(?)を紹介し、2人に見守られながらトークをすることに。
続けて森脇さんは映画の感想を語り「最初タニシくんからこの話聞いた時びっくりしたもんね!そんな自殺とか変死とかあったとこに住んで大丈夫かいなって!しかも本書いて映画化てほんとに大丈夫か!?と。実話だからね!」と印象を語り、タニシさんは、「映画化の話の前に、森脇さんに、お前本気で走るつもりはないか?と声をかけて頂いて、森脇健児陸上部に参加してたんですけど、よくよく考えたら「事故物件住まへんか?」と「マラソン走らへんか?」は同じやなと(笑)。だからもしかしたら、森脇健児陸上部が映画化される可能性もあったんですよ!それって不思議ですよね」と映画化の経緯について語りました。
さらに森脇さんは、 「松竹芸能、若手から中堅まで一生懸命やってるわけですよ!でも最近ある芸人が「森脇さん、売れるためには事故物件に住んで、マラソンやって、高校野球勉強して、難しい漢字の覚え方勉強したら売れるんちゃうか?」と。今回で色んな登り方を勉強させてらった」と感慨深げ。
主演の亀梨さんについてタニシは「僕の喋る関西弁に寄せてくれてるんですよ。イントネーションも僕は独特なんですけど、めちゃくちゃ似てるんです。僕のクセも研究してくれてたんですが、僕自身も初めて気づかされて。」と亀梨さんの関西弁と完コピぶりを絶賛、森脇さんも関心していました。
さらに「亀梨さんは努力家。もちろんずっと第一線で活躍されてますけど、その裏で配慮やスタッフ演者に気を配ってて。なのにご自身は人見知りだったりするみたいで。」その人柄にも太鼓判を押しました。
中田秀夫監督について森脇さんは「僕が今まで観たホラー映画で一番怖かったのは「リング」。あの監督はホンマもんやね。」と絶賛。タニシさんも「すごく緻密な方で、今回は怖さの中に芸人の生き様をどうしても入れたかったと。それを入れるにあたって、「面白さ」と「悲哀さ」の両面を描いてくれました。」とその手腕を語りました。
ここで、ビッグになって凱旋したタニシさんに対し、「映画が大ヒットして、本も売れて、ほんで映画の最後に「松原タニシ」って出る。あんなんガンジーの終わり方と一緒やで!死んだ人の終わり方やがな!」と森脇さんがつっ込むと会場は爆笑!さらに、タニシさんが大阪にも東京にも事故物件に住んでいることに触れ、「売れて収入が増えたからと言ってタワマンに住むとかやめてや!きっついとこに住んでほしいわ」と注文を付けると、タニシさんも「森脇さんもマラソンで再浮上しても、まだずっと走ってらっしゃる。だからそれ(続けること)は大事やなと思ってます。」と力強く答えました。
そして今住んでいる事故物件について、トイレで高齢の方が亡くなったという大阪の物件では、「何か現象が起きるわけではないんですけど、すごい懐かしいおばあちゃんの匂いがトイレに染みついてるんです。このコロナ禍の中、トイレに行く度に自分はまだコロナにかかってないんだなという確認をしてます(笑)」と今の環境ならではのエピソードを披露。中年の男性が亡くなった東京の物件では「亡くなった方が空気を読むんです!番組の取材やロケが入った時に、設置したカメラが2時間撮れる予定が2分で止まったり、映像が映ってないとか、ちゃんと何かを起こしてくれる(笑)人形の首が取れた時には僕のインタビューは全部カットになりました。」と、その仕事ぶりを絶賛しました。 「どんなとこに住んでんねん!」と森脇さんは驚きつつ聞いていたが、タニシさんは「生きてる人間の方が全然恐い!」と力説していました。
森脇さんも「京都のトンネル(心霊スポット)で、怖いから思いっきりめちゃめちゃいいタイムが出た!」という自身の恐怖体験を披露し、場内は笑いに包まれました。タニシさんは事故物件に住みたい人へ向けて「「事故物件に住むという事は、こつこつ・かつかつと住み続けることが大事」とメッセージを送りました。
最後に森脇さんは「2回3回と観て頂いたら、松竹芸能のマニアックな芸人が出てるのも見つけられるし、亀梨くんの気合も入ってきてるので、ぜひまた足を運んでもらって、この映画の第二弾第三弾もつくれるように応援してください!」と呼びかけ、タニシさんは「亀梨さんはじめ、奈緒さんも瀬戸さんもスタッフさんも、皆さん腰が低くて謙虚でいい作品を作るためだけに一生懸命です。森脇さんもがいつも言っている「素直・謙虚・感謝」で作ったこの作品をぜひ応援してください!」とメッセージを伝えました。
終了後もまだまだしゃべり足りない!と漏らした二人は、即席で客席からの撮影会も開催。その間も怪談話を披露し続け、大盛況のうちにトークショーは幕を閉じました。