
9月11日から9月13日まで東京ドームシティプリズムホールで開催された「東京ホラー特区!!2026」の特設ステージで13日、「MOVIE WALKER PRESS HORROR PRESENTS NEXT J-HORROR GENERATION」が開催。清水崇監督とMCを務める映画感想屋声優の野水伊織のもとに、今後公開が控える新作“Jホラー”映画3作品から豪華ゲストが集結。
この度、映画『呪いのスマホ』(11月13日公開)から、主演の早瀬憩とメガホンをとった山元環監督の2名が登壇した。山元監督が「スマホ自体が呪物になって、呪いによって苦しめられていく高校生たちを描くジュブナイルホラー」だと紹介する同作は、親友を事故で亡くしてしまったことをきっかけに“視える”ようになってしまった孤独な女子高生の榊ユラ(早瀬)が、同級生らと共に足を踏み入れた旧校舎でボロボロのスマホを発見。それを境に次々と恐怖に見舞われていく姿が描かれていく。

山元監督の長編デビュー作となった前作『この夏の星を見る』(25)を「とてもすばらしい青春映画だった」と大絶賛した清水監督は、山元監督に「今回もキーワードは“青春”なのでしょうか?」と質問。すると山元監督は「青春をキーワードにしつつも、令和的なホラーを目指しました」と答え、「映像は今風のリズム感で作り、タイトルは清水監督を含めた“Jホラー”の系譜を感じられるように。また、モチーフとなる木を実際に持ってきて高校の校庭に埋めるなど、ホラーの環境を作るところからこだわりました」と説明。
さらに山元監督は“自分が死ぬAI動画”が送られてくるというアイデアについて「最近はSNSで、AIなのか本物なのか線引きが曖昧になった動画をよく目にします。その“本物のように見えるけれどそうではない気持ち悪さ”は、一つの現象としてホラーと親和性があると感じていました。『着信アリ』でメールが届くのと同じようにAI動画が届き、そこに自分と瓜二つの顔が映っていたらそれだけでホラーになる。そうしたデジタルの要素とアナログな空気をうまく掛け算させることを目指して作りました」と明かした。

一方、『この夏の星を見る』に続いて山元監督作品への出演となる早瀬は、これが映画単独初主演。「前作が爽やかで純粋な青春映画だったので、お声をかけていただいた時に、『あの山元監督がホラーをやるのか!』とびっくりしました」と明かし、「前半では共演者の皆さんが引き立つようなイメージで抑えめに演じ、後半ではユラの変化や目の力強さを意識して演じました」と振り返る。そんな早瀬のホラー映画初出演作となったのは、清水監督が手掛けた『あのコはだぁれ?』(25)で、続く『だぁれかさんとアソぼ?』(26)でも同じ役柄を演じていた。
「オーディションをやった時に、理想的な俳優さんがいないと困っていた時、最後の最後に早瀬さんと出会えて『見つけた!』と思ったことをよく覚えています」と早瀬との出会いを回想する清水監督。「その時、『ホラーが苦手で観られない。観るべきものを教えてください』と言われたんです。その後この作品(『呪いのスマホ』)を経て、2回目(『だぁれかさんとアソぼ?』)に出てくれた時には、すっかりホラー慣れしていましたね」と早瀬のホラー女優としての成長ぶりに目を細める。

「でも単独初主演作がホラーで良かったのかな…今後ホラーの色が付きすぎてしまうのでは」と清水監督が心配すると、山元監督は「早瀬さんはホラーもできるし、『私はあなたを知らない、』のようなヒューマンドラマもできる幅の広い女優さん。色々なキャラクターを演じることができるので大丈夫だと思います」と厚い信頼を寄せていることを告白。それには清水監督も「こうやって監督たちのあいだで取り合いになると思います」と、今後の早瀬の活躍に太鼓判をおしていた。