イントロダクション
イタリアで爆発的大ヒット!
『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が大絶賛
1982年、初夏の日差しが降りそそぐイタリア・シチリア島。運命的に出会った16歳と17歳の少年たちの眩しすぎる恋は、ある日突然終わりを迎える…。揺れる初夏の光、溢れだす想い、一瞬たりとも忘れない、そして忘れたくない初恋の記憶。あの日あの時の初恋の喜びと痛みを、観る者の胸に鮮やかに蘇らせる、最高純度の実話ラブストーリー。
イタリアで公開されるや、アカデミー賞®︎4部門にノミネートされた『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が大絶賛し、名匠ナンニ・モレッティ監督も映画館へ駆けつけたという話題作。本国で劇場公開されると瞬く間に高評価の口コミが広がり上映館数が拡大、1ヵ月で国内興収は100万ユーロを突破するという爆発的大ヒットを記録した。
何よりも驚くのは、この物語が実際に起きたある事件に基づいていること。愛し合う2人の若者の命が奪われたその事件は当時のイタリアを震撼させ、今日までイタリア最大規模の団体として活動を続けるLGBTIに関する非営利団体“ARCIGAY(アルチゲイ)”が設立されるきっかけとなった。この事件で有罪判決を受けたものは未だにいない。2人の若者の純粋な恋がイタリアを、そして世界を変え、今もなお、愛を信じる人々に勇気を贈り続けている。その真実の物語が、40年の時を経て遂に映画化された。
数百人から選び抜かれた人気急上昇中の新人スター主演
本国最古の映画賞で新人監督賞&俳優賞をW受賞
陽気で無邪気なニーノを演じるのは、ガブリエーレ・ピッツーロ。5歳で舞台デビューを果たし、本作が初の映画出演作となる。内気だが秘めた情熱を持つジャンニには、8歳からヒップホップとモダンダンスを始め、ダンサーとしても高い人気を誇るサムエーレ・セグレート。共に何百人もの若者たちが参加したオーディションの中から、彗星のごとく現れた新人スター。その瑞々しい演技で本作で2人揃ってナストロ・ダルジェント賞最優秀新人賞を受賞し、ヨーロッパで人気急上昇中。SNSのフォロワー数も爆発的に急増している。世代を超えて数多くの人々の心を虜にしている2人は、日本でも大注目を集めるだろう。
監督は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の『シチリア!シチリア!』などに出演し、イタリアで俳優として活躍しているジュゼッペ・フィオレッロ。イタリアの新聞に特集された事件の記事を読み、2人の純粋かつ詩的な愛に感銘を受け、「いつか自分の手で世界に伝える」と決意したという。初の長編映画監督作となる本作で、ナストロ・ダルジェント賞の新人監督賞に輝いた。
撮影は実際に初夏のシチリア島で行われた。世界の美しさを思い出させてくれる青い空と海、バイクで走り抜ける新緑のトンネル、神秘的な泉、歴史が刻み込まれた街並みがスクリーンを染めていく。80年代のカラフルなファッションも、巡り巡って今は新しい。そして挿入歌として、没後もイタリアで愛され続けているシンガーソングライター、フランコ・バッティアートの有名曲が2人の物語を彩る。