カズオ・イシグロ絶賛の小説を
『キャロル』のプロデューサーが映画化
アカデミー賞®︎6部門にノミネートされた愛の名作『キャロル』のプロデューサーが、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ、ニューヨーカー誌ほかが絶賛、「最良の想像的文学作品」に与えられるホーソーンデン賞を受賞した小説「マザリング・サンデー」を映画化。
天涯孤独なメイドのジェーンは、英国名家の跡継ぎとの誰にも言えない身分違いの恋に身も心も捧げるが、たった1日がすべてを変えてしまう―。やがて小説家になった彼女は、その1日を生涯かけて手繰り寄せることになる。カンヌ国際映画祭ほか世界中の映画祭が絶賛。絵画のようなイギリスの風景、そして匂い立つエレガントな官能。秘密の恋に陶酔する、眩いほどに美しいラブストーリー。
新星×コリン・ファース×オリヴィア・コールマン
アカデミー賞®︎受賞俳優の贅沢な共演が実現
主人公のジェーンには、今最も期待される新星オデッサ・ヤング。裸で邸を歩き回るシーンにも果敢に挑み、ジェーンの自由を求める心を大胆に表現した。若き英国紳士ポールには、大ヒットTVシリーズ「ザ・クラウン」でチャールズ皇太子役を演じ、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞をはじめ各賞を席巻したイギリスの若き才能、ジョシュ・オコナー。愛する兄たちを失った憂いと、ジェーンへの恋慕を瞳に宿すポールを繊細に演じた。
さらに、『英国王のスピーチ』のコリン・ファースと、『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマンという、アカデミー賞受賞俳優にして英国の至宝の贅沢な共演が実現。2人は『レディ・マクベス』で英国アカデミー賞にノミネートされたアリス・バーチが手掛けた脚本に惚れこみ、出演を快諾。我が子を戦争で亡くした母親の魂の慟哭を静かに深く体現したコールマンは、スクリーンに見事な奥行きを与えている。また、現在のジェーンにアカデミー賞®︎を2度受賞し、政治家としても活躍したグレンダ・ジャクソンが扮し、圧巻の貫録で観る者を魅了する。
英国の才能が豪華集結!
映画史に残る新たな愛のマスターピースが誕生
監督は世界各国の映画祭で注目され、カンヌ国際映画祭に正式出品された『バハールの涙』で高く評価されたエヴァ・ユッソン。スタッフにも英国の真のプロフェッショナルが集結。アカデミー賞®︎に3度輝き、『キャロル』や『女王陛下のお気に入り』も手掛けたサンディ・パウエルの、美しくも独自のエッジをきかせた豪華な衣装に目を奪われる。さらに、『クルエラ』で本年度のアカデミー賞®︎にノミネートされたヘアメイクのナディア・ステイシーが20代から40代のジェーンの時の流れを、繊細な特殊メイクで見事に表現した。
優美なイギリスを舞台に、たった1日で人生が一変した〈秘密の恋〉を描く、新たな愛の傑作が誕生した。
映画にしか描けない三月のその一日、そこからの人生の深い味わいが身に沁みます。
谷川俊太郎(詩人)
太陽の光も風に靡く木々も妖しく感じる。
禁じられた愛だからこそ記憶に残る。
孤独、悲しみ、欲望と
セクシーとエロスが入り乱れる美しい1本。
LiLiCo(映画コメンテーター)
息遣いや柔らかさ、動き、火照りを、見ているこちらが、まるで肌で感じるように描いていて、 それだけでもご覧になる値打ちがあろうというものです。(Numero TOKYO 6月号より抜粋)
松尾貴史(タレント)
身分違いでも他に相手がいても、心も体も裸になれるのが運命の相手だという真理に気付かされました
辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
この身ひとつ これから手に入れてゆくだけ 失うものは何もない
生まれた時に奪われていた。こんなに強い言葉を聞いたことがない。
失うものに囲まれた自分が、疎ましい。
YOU(タレント)
身一つしか持たない少女が、人生という冒険の海原へ出られるかの分岐点。若き日を演じるオデッサ・ヤングがまばゆい。その老年期をグレンダ・ジャクソンが演じるなんて、それだけで映画ファンにはギフトだ。
山内マリコ(作家)
原作を大胆に組みかえているのに、原作の緊張感と切なさがしっかり伝わってくる。原作のある映画はこう作れといわんばかりの映画。
金原瑞人(翻訳家)
複雑に絡み合ういくつもの要素が解けないパズルのように頭に残り、見終わった後しばらく考えた末にようやく全体像が見えてきたのはぼくだけでしょうか。時間がかかった分、納得も深かったです。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
未開の才能に愛の遺志が介入したとき、それは宿命となる。
私たちは皆、誰かを育む種蒔き人なのかもしれない。
一度きりの生に、特別な意味を与える映画だ。
SYO(物書き)
裸の恋、言葉の力、喪失と再生。
第一次世界大戦後のイギリス人の生の軌跡を観る者に追体験させる不思議なリアリティが、この映画にはある。
麻生えりか(青山学院大学教授)
そこかしこに美しくちりばめられる‟解き放たれる”イメージを抱きしめたくなりました。
五月女ケイ子(イラストレーター)