1924年、初夏のように暖かな3月の日曜日。その日は、イギリス中のメイドが年に一度の里帰りを許される〈母の日〉。けれどニヴン家で働く孤児院育ちのジェーンに帰る家はなかった。そんな彼女のもとへ、秘密の関係を続ける近隣のシェリンガム家の跡継ぎであるポールから、「11時に正面玄関へ」という誘いが舞い込む。幼馴染のエマとの結婚を控えるポールは、前祝いの昼食会への遅刻を決め込み、邸の寝室でジェーンと愛し合う。やがてポールは昼食会へと向かい、ジェーンは一人、広大な無人の邸を一糸まとわぬ姿で探索する。だが、ニヴン家に戻ったジェーンを、思わぬ知らせが待っていた。今、小説家になったジェーンは振り返る。彼女の人生を永遠に変えた1日のことを――。
天涯孤独なメイドと、名家の跡継ぎ。誰にも言えない身分違いの〈秘密の恋〉に、身も心も捧げ、生涯心に刻んだふたり。絵画のようなイギリスの風景と、匂い立つエレガントな官能に陶酔し息をのむ、眩しいほどに美しいラブストーリー。(劇場公開時の映倫区分R-15+)
ノーベル賞作家カズオ・イシグロが絶賛し、「最良の想像的文学作品」に与えられる「ホーソーンデン賞」を受賞した小説「マザリング・サンデー」(グレアム・スウィフト著)を、アカデミー賞®︎6部門にノミネートされた愛の名作『キャロル』のプロデューサーが映画化。
主人公に新星オデッサ・ヤング。大胆な全裸シーンにも果敢に挑んだ。恋の相手に、大ヒットTVシリーズ「ザ・クラウン」チャールズ皇太子役でゴールデングローブ賞やエミー賞ほか各賞を席巻したジョシュ・オコナー。さらに『英国王のスピーチ』のコリン・ファースと『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマンというアカデミー賞受賞俳優が脇を固める。
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