公開を迎えて以降SNSでは「キュンキュンした!」「ほんと純度100%の作品!」「本当にピュアで皆優しくて心温まる映画!」などの感想が飛び交い、絶賛の声が高まっている映画「矢野くんの普通の日々」。そんな数々の大反響に応え、主人公・矢野くんが憧れるようなクラスメイトとの楽しい放課後をイメージした、“みんな集まれ!ワイワイ放課後パーティー”が丸の内ピカデリー(東京・有楽町)をはじめ、全国10館の劇場にて開催!
「服装自由」、「歓声、ツッコミ、応援なんでもOKの応援上映スタイル」で行なわれ、本編エンドロール後に、主題歌ミュージックビデオ(矢野くんver)が上映された。
丸の内ピカデリーには、八木勇征(FANTASTICS)と池端杏慈が登壇。さらに臨時講師としてお笑いコンビ・なすなかにしの二人も登壇し、放課後パーティーを盛り上げた。MCはピン芸人のカナイが務めた。
第一部(上映後トーク付き)、第二部(上映前トーク付き)という二部制で行なわれたが、いずれの回にも八木と池端は劇中で着用していた制服姿で登場。2人が姿を見せると、劇場は割れんばかりの拍手と大歓声に包まれた。
八木は制服で来場してくれた観客を見て嬉しそうに笑みを浮かべ「今日は一日、みんなで楽しんでいきましょう!」と挨拶し「いままでの舞台挨拶と違って、カジュアルにみんな一緒にワイワイと楽しんでいけたらと思っているので、声を出してやんややんやと言ってくれたら嬉しいです」と呼びかける。
池端も「“放課後ワイワイパーティー”なので、みなさんと全力で楽しめたらいいなと思います。劇中の衣装で登壇したので、みなさんとクラスメイトみたいな雰囲気で楽しめたら」とノリノリで語った。
と、ここで“特別講師”として、さらなるサプライズゲストが来ていることが明かされ、会場のボルテージはさらに上昇! 八木が「もちろん、メッチャ豪華なんですよね?」と挑発するように尋ねると、MCを務めるピン芸人のカナイは「ROLANDくらい豪華です! 申し訳ないですけど、2人よりも『キャー!』という声が多いかもしれません」と煽りに煽り、八木も「ヤバいっすねぇ。楽しみだなぁ」とニヤリ。観客の期待がMAXに達したところで、満を持して登場したのは……映画に出演しているわけでもない、お笑いコンビ「なすなかしに」の那須晃行&中西茂樹。劇場はビミョーな空気と失笑に包まれ、八木はストレートに「ROLANDさんよりも全然すごくないんですけど…」とツッコミを入れ、那須と中西は「ハッキリ言うな!」と怒り心頭の様子だった。
なぜ映画に関係ない2人が選ばれたのか? MCのカナイが「八木さん、池端さんが一番好きな芸人だから?」と推測するも、ここでも八木は「いや、違います。すいません(苦笑)」と即否定。否定するノリに合わせて、池端も「なすなかにしさん、そんなには・・・(苦笑)」と冗談交じりに答えて、会場は爆笑に包まれていた。
イベントでは、これまでに100以上ものオリジナルゲームを創作してきたという中西が考案した「ザ・ギオーン」というゲームを4人でプレイ。このゲームは、一人が“親”を務め、お題(例:「雨の音と言えば?」)に合わせて、各人がイメージした音(例:「ポツポツ」「ザーザー」など)を発表し、親のイメージと同じであれば正解というもの。
第一部ではまず、八木が親となり「人間が宇宙人にUFOで吊り上げられた時の音」というお題に挑戦! 池端はこのお題に「ちょっと難しくない(苦笑)?」と思案顔だったが、八木は「(音のイメージが)すぐに浮かびました」と自信満々。果たして正解者は出るのか…?
池端は「ふわ」(池端さん曰く「結構、勢いよく行く感じ」)、那須は「ファーン」、中西は「パワワワ」と三者三様の回答だったが、親である八木の答えは「ヒュイン ヒュイン ヒュイ~ン」という想像の斜め上を行くもの。八木は3人を見やり「こんな簡単なものもわかんないんですか?」とダメ出しし、会場は再び笑いに包まれる。
2問目は池端が親を務め「サンタクロースの袋からおもちゃがこぼれちゃった時の音」というなかなかの難問が出題された。中西は「びちゃ」とこぼれたおもちゃがなぜか液体であると想定して回答し、那須はシンプルに「コロンコロン」と回答。そして、八木はここでも「ポルンッッ」という謎過ぎる擬音を創造する。八木によると「(池端さんが)高校生の女の子なので、お菓子が好きなのかなと。『矢野くん』を撮ってる時も“わたがし”って言葉を何回も言ってました」と袋からこぼれたのがわたがしであると予想してこの擬音を選んだと説明する。ちなみに池端の示した正解は「コロン」というごくシンプルなもの。芸人の「なすなかしに」の2人よりも、八木の回答のほうが芸人っぽいという不思議な展開を見せる。
第二部でも、八木のシュール過ぎる答えは止まらない! 「メチャメチャ打つ4番バッターのスイングの音」というお題に対し、那須が「パッ」、中西が「ブワーン」と回答したのに対し「野球はあんまり見ない」という池端は「ザン」という擬音をフリップに書きこみ「刀で何か斬ってません(笑)?」と八木からツッコミを受けていたが、その八木は、池端を超える「ブゥゥゥゥゥオオオン!」という「ジョジョの奇妙な冒険」ばりのシュールな擬音を披露し観客、共演陣の度肝を抜く。
最終問題では池端が再び親を務め「メチャクチャ強いプロレスラーの力こぶが出る音」というお題に一同が挑戦。中西が「モリモリモリ」、那須が「ボコッ」という比較的マトモな回答だったのに対し、八木は「ンンモリィィ」と意味不明な擬音を開発し、周囲から「いいかげんにしろよ(笑)!」と集中砲火を受けていた。ちなみに、池端の答えは「ムキィ」というもので、八木は「いや杏慈、違うよ…」と不満そうに首をかしげる。シュール過ぎる大喜利大会(?)にMCのカナイも「(八木さんの)世界観が独特過ぎる…。この2人(八木さん&池端さん)がムズいんだよなぁ…(苦笑)」とあきらめたようにつぶやき、会場は笑いに包まれていた。
各回20分ほどの短いトークセッションだったが、八木も池端も、まさに“ワイワイ”とした雰囲気の放課後を楽しんだ様子。終わりの挨拶では、池端は「いま、(外に出たら)すごく寒いと思うので、しっかりマフラー巻いて、手袋して、気をつけて帰ってください!」と優しく観客を気遣い、八木も「本日は足を運んでいただきありがとうございました。寒いですからね。みなさん、温かい飲み物を飲んで、お腹を温めてゆっくり寝てください!」と呼びかけ、会場はこの日一番の大きな拍手がわき起こった。