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「大きな声で叫びたい気分」主演・草笛光子が念願の作品完成に感動!! 豪華出演陣とともに“めでたい”鏡開きでお祝い!!【完成披露試写会レポート】

完成披露という晴れの舞台にふさわしい晴天に恵まれた好日に、草笛光子、唐沢寿明、藤間爽子、片岡千之助、LiLiCo、真矢ミキという豪華キャスト陣と、本作のメガホンをとった前田哲監督が登壇。

演じた役と同じ九十歳で主演を務めた草笛は、美しい白いドレスに身を包み、唐沢のエスコートを受けながら年齢を感じさせない力強い足取りで登場した。

舞台挨拶冒頭には、上海国際映画祭、ニューヨークアジアン映画祭での上映が決定したことが発表され、早くも“めでたい”空気で包まれた満席の観客を前に、「本日はようこそおいでくださいました。この素晴らしい場にいられて幸せいっぱいです」と草笛が挨拶。

唐沢は「本当に多くの方にお越しいただきありがとうございます」とお辞儀をしながらマイクに頭をぶつけて会場の笑いを誘ってみせた。

続いて、「今の時代に響く作品です。楽しんでください」(真矢)、「この映画を観てどのように感じていただけるか楽しみにしています」(藤間)、「今見てもらいたい笑って泣ける作品を少しでも多くの方に楽しんでいただけたら幸いです」(片岡)、「こういう顔なのでいじわるな役が多いのですが、今回は普通の美容師の役です(笑)」(LiLiCo)、「この日を迎えられたのが奇跡のようです。実際に撮影中に90歳を迎えられた草笛さんが元気いっぱいに演じられている作品なので、ぜひ楽しんでください」(前田監督)と登壇者たちがそれぞれに作品への思いを語った。

続いて、劇中で草笛演じる愛子が人々の悩みを“一笑両断”する様にちなんだ、質問&お悩み相談コーナーへ。

『これまでの人生で一番めでたかった事は?』という質問に対しては、「この日を迎えられたこと。だって草笛さんがこんなに嬉しそうですから」と唐沢が隣に座る草笛を見ながら答えれば、それを受けて草笛は「なんと言えばいいんでしょう…。わぁーと大きな声で叫びたいような気分」といまの感情を表現した。

さらに、「宝塚に入ること、俳優になること、この二つが最も辛くて自分に遠い仕事だと中学生の頃に思っていたのに、その両方をやっている自分はめでたい人だなと思います」(真矢)、

「それほどまだ長く生きていないのですが…今日です!」(片岡)、

「撮影前に原作者の佐藤愛子先生と草笛さんと会食をする機会があったんです。当時99歳の先生と89歳の草笛さん、その二人に挟まれていたことがめでたかったな、と。辛い時があったらその時の写真を見るようにしています」(前田監督)と各登壇者が回答を続けた。

『子どもたちが一人立ちし、夫婦だけの生活になることがいまから不安。熟年離婚もありなのでしょうか』という二つ目の悩み相談に対しては、「私は離婚をしていないのでよくわからないんですよね。こうして話しているうちに徐々にわかってくるのかもしれません(笑)」(草笛)、

「子供たちがいる前は二人だったわけですから、その時のことを思い出してみては。あとはお互いの目を30秒間見つめあってみるとか。多分長くて続かないと思いますけど(笑)」(唐沢)、

「いまはまだお子さんに集中したらいいのでは。コミュニケーション不足からいろんなことが割れていくので会話することが大事です」(LiLiCo)、「自分の両親のことを考えてみるといまはペットの犬に夢中で。動物を飼ってみるのは良いかもしれません」(藤間)と、深刻な悩みにも時に笑いを交えながら真摯に答えていた。

三つ目の『ダイエットしたいのに食べるのがやめられない』という相談には、「食べたらその分運動をしてみては。私は劇団で大きな羽をつけて階段を昇り降りしたりと散々に運動していたので、いまは運動嫌いなのですが…(笑)。用事のついでにウォーキングしたりするようにしています」(真矢)、

「それなら食べたらいいのでは。食べすぎはよくないけど我慢はストレスになりますから。食べられるうちは好きなものを食べたほうがいいと思います」(唐沢)、

「好きなものを嫌いになるまで食べてみるというのはどうでしょうか」(藤間)、「細いから美しいというわけではないので、食べたいものは食べたほうがいいんじゃないかな。好きなものを食べられるのは幸せなこと。それでもダイエットしたければ草笛さんがCMをしている健康器具を使ってみては(笑)」(LiLiCo)と、的確なアドバイスが続々と飛び出し、お悩み相談コーナーは終了となった。

その後、本作の完成を祝して登壇者一同で鏡割りを実施。代表して草笛が木槌を持つと、自分の頭に木槌を振るような素振りをしたり、かけ声にフライングをして割ろうとしてみたりと、お茶目な一面を見せていた。

最後に観客へのメッセージを求められると、前田監督が「本編は99分と短い映画なのでご高齢の方もトイレの心配なく、観ていただけると思います(笑)。子どもからご年配までどの世代の方が観ても楽しめる映画です。そしてなにより、俳優陣が輝いている作品です。」と語れば、

草笛は「浮かない顔で観ていたらわかりますからね(笑)。ちっともめでたくないですけどね、90歳。」と劇中で愛子が発するセリフにちなんだ一言で締めると、会場は大きな拍手に包まれ、終始“めでたい”空気に満ちた完成披露舞台挨拶は終了となった。

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