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【イベントレポート】5月27日開催 完成披露イベントレポート ”座長“神木隆之介をキャスト&監督が称賛!

 映画完成後、一般客には初のお披露目となった完成披露試写会。満席となった会場のステージには、神木隆之介さん扮する小四郎の顔があしらわれた特大サイズのお札パネルが。観客がゲストたちの登場を待ちわびる中、GReeeeNの主題歌「WONDERFUL」が会場に流れると、神木がお札を突き破り勢いよく登場!

 まさかのド派手なサプライズ演出に会場から大きな拍手が湧き起こる中、杉咲花さん、松山ケンイチさん、小手伸也さん、桜田通さん、浅野忠信さん、佐藤浩市さん、前田哲監督らも登壇し、舞台挨拶がスタートしました。

 完成披露試写会に相応しい賑やかな演出となったが、「リハーサルなしの本番一発勝負でした!破った時に目を瞑ってしまったせいで、自分がどこにいるかわからず…(笑)大丈夫でしたか?」と茶目っ気たっぷりに明かす神木さんに、場内からは大きな拍手が湧き起こりました。徳川家康の血を引き、ある日突然庶民から殿になるも、借金100億を背負わされる主人公、松平小四郎を演じた神木さん。「小四郎という人間はお人好しで優しくて、挫けない強い男の子。お話もすごくシンプルでストレートな作品だったので、自然体で楽しく演じることができました」と明かす。さらに撮影ではアドリブも飛び交っていたようで、その一例として小四郎とさよ(杉咲)がとある人物たちから追いかけられるシーンをあげる神木さん。「小四郎たちが追い詰められたところで、ある方がナイフを取り出して、そのナイフを舐め始めるんですよ。それは監督の演出だったんですが、あまりのベタさに思わず初めて見た!”って言ってしまったんです」と賑やかでアドリブも全開な現場の雰囲気をアピールしました。

 そんな“巻き込まれ系プリンス”小四郎を力強く支えるのが、小四郎と幼馴染で共に借金返済に奮闘する町娘のさよ(杉咲花)と、小四郎の教育係で生真面目が故にすぐ切腹しようとする”切腹バカ“、磯貝平八郎(浅野忠信)
 同じシーンも多かった三人だが、撮影について「神木くんがリーダーシップをとってくれたおかげで、和気藹々とした雰囲気で撮影ができました」と振り返る浅野さん。

一方の杉咲さんは、「その場その場でアドリブが生まれるシーンも多かったので、私はついていくのに必死でした」と本音を吐露しつつも、神木さんについて「いつも周囲を気遣いながら引っ張ってくださっていました。殿が真ん中にいてくれたおかげでとても楽しかったです」と笑顔を見せました。

  小四郎の兄として登場するキャラクターたちも、個性豊かな顔ぶれに。“うつけ者”だが天才的な庭づくりの才能を持つ次男・松平新次郎役を演じた松山ケンイチさんは、本作での撮影について「神木くんがトークで現場を回してくれていたおかげで、すごく安心感がありました」と回顧する。さらに「神木くんと会うたびに今イチオシのアニメを聞いてましたね。神木くんオススメのアニメは間違いないので」と現場での微笑ましい交流を明かしました。

 一方、「神木は本当に“巻き込み系プリンス”なんですよ!」と声を大にして訴えていたのは、病弱だが聡明な三男・松平喜三郎に扮した桜田通さん「京都で撮影していた時の話なんですが、神木は1日でも早く現場に入って、自分と同じところに滞在させようとしてくるんですよ。いつもなんとか逃げ切っていたんですが、京都に入る数日前に外でお仕事をしていたら、突然神木が歩いてきて。その後撮影が終わって、また別の場所で撮影していたら、また神木がいて!神木からは逃げられないなと思いました」と偶然から生まれた仲睦まじいエピソードを披露しました。

 そんな兄弟たちと小四郎の父・一狐斎役に扮したのが、佐藤浩市さん。全ての責任を小四郎に押し付け、切腹を目論む謎めいたキャラクターだが、演じる上で意識したことを問われると、「つかみどころがない役なので話せないですね」と役同様に飄々と交わしつつも、本作について「監督がいろんなことに挑戦してくれたので、そういった面白さはもちろんありますし、老若男女すべての人が楽しめる時代劇に仕上がったと思います」と魅力を熱弁。さらに神木さんとは本作が初共演。神木さんについて「30歳とはいえ、芸歴も長いですしね。座長の風格がありましたよ」と太鼓判を押すと、大先輩からの褒め言葉に思わず神木さんも「幸せでございます…」と喜びを噛み締めていました。

 借金だらけの丹生山藩の財政をつかさどる勘定方・橋爪佐平次を演じたのは、小手伸也さん。元藩主と現藩主の間に挟まれる“ストレスフルな中間管理職”的な役どころとなったが、小手さん
「俳優の世界は財政難に陥ると言いますか、収入は不安定な仕事なんです。通帳を見ると“今年は税金がすごいな…”って思ったり、“事務所に給料前借りした方がいいのかな…”なんて苦悩することもあるのですが、橋爪さんの場合はそんな悩みを100倍にした感じでしょうか」と表現し、観客の笑いを誘いました。

 本作のメガホンをとった前田哲監督は、今回が時代劇初挑戦。監督は、「本作は夏の京都での撮影でした。特に神木くんと杉咲さんは猛暑の中、走るシーンが何度もあって。それ以外にも大変なシーンもあったかと思うので、大丈夫だったかなと。とても頑張っていただきました」と二人に感謝の言葉を述べました。

 節約プロジェクトで借金返済に挑む小四郎と愉快な仲間たちの人生逆転劇が描かれる本作。小四郎たちのように“最近何か挑戦していること”について話が及ぶと、神木さんは「何をしたら良いのでしょうか…。特に何もしてない人なんです。先日30歳の誕生日を迎えたのですが、20代だから何か頑張るみたいな意識をしてきませんでした。何かおすすめはありますか?」と他のキャストらへ投げかける逆質問に。

すると松山さんは「話が変わっちゃうんですけど…」と前置きし、「僕この質問が絶対に来ると思って、今まさに、この舞台上でチャレンジしてることがあるんです。登壇してお辞儀をしてから、ずっと後方にある一台のカメラレンズを見続けるというチャレンジ。もうやめるにやめられなくなって困ってるんですよね」とまさかの告白が!それを知った佐藤さんは「それをやることで何の見返りがあるんだよ。おい、こっち見ろよ(笑)!」と思わずつっこみが。その後も「人生、無駄な事は沢山ある。でも無駄になる事は何もない。30代、なんでもできるよ」と神木さんにアドバイスをするも、レンズを見つめ続ける松山さんに「おい、こっちをみろ!」と再びつっこんで来場者の笑いを誘いました。

 さらにイベントでは、先日5月19日に30歳の誕生日を迎えた神木さんに、バースデーサプライズが!特製のケーキが登場し笑顔を見せる神木さんに向け、代表して杉咲さんからお祝いの言葉が。「神さまとは、共演して6回目になるんですけど、初共演の頃から気さくに話してくださって。そんな優しい気遣いができて、周りの人に良い影響を与えてくださるような方なので、ここまで絆を深めることができたんじゃないかなと思ってます。感謝しきれないくらい優しさをもらっているので、お祝いできて嬉しいです!」と日頃の感謝の言葉を贈ると、会場からも大きな拍手が湧き起こった。祝福ムード一色の中、30代への抱負について問われると、「明確な30代の目標は決めていないのですが、今まで通り変わらず楽しく生きることができたらいいなと思っています。今後もどうかよろしくお願いいたします!」と述べ、決意を新たにしました。

 そして最後に、代表して神木さんと監督がそれぞれ挨拶。「みなさんが最初のお客さんになるので、観た後感想を広めてくれたら嬉しいです。僕は映画を生み出すことはできますが、映画を育てるのは観客の皆さんなので、ぜひよろしくお願いいたします」(監督)、「色々お伝えしたいこともありますが、まずは説明するよりも、何も考えずに楽しんで観ていただけたら嬉しいです。楽しかったという言葉も、共感できたという感想も、なんでも嬉しいので、まずは本作を楽しんでもらえたらと思います!今日は本当にありがとうございました。」(神木さん)と観客に向けコメント。盛大な拍手に包まれる中、イベントは幕を閉じました。

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