12月5日(月)に、大森学園高等学校にて【「願い」を空へ!学校プレミアイベント】を実施いたしました。
映画の公開に先駆け、本作の登場人物たちと同世代の学生達に本編を初披露。校舎内のイベントホールで行われた本編の上映では、ハンカチを片手に大粒の涙を流しながら鑑賞する生徒が続出。本編終了後、映画の余韻が残る中、事前にキャスト・スタッフが登壇することのみ知らされていた250人の学生たちは、當真あみさん・北村匠海さん・原恵一監督の登場に驚きを隠せず大興奮!
當真あみさんは、250人もの学生を前に緊張しながらも、「今日初めて 映画をお披露目できて、実は私も昨日完成版を初めて観たのですが、誰かに共有したい、早く観て欲しいと思ったので、こんなたくさんの方に観て頂けて本当に嬉しいです。」と挨拶しました。また、「皆さん高校生で、私も高校1年生なんですけど」と明かすと、会場は驚きつつも 當真さんと同世代であることに歓喜の声が上がっていました。
北村匠海さんは、「暖かいですねここ。ここは体育館?」と質問すると「イベントホールです」と北村さんの問いかけに学生が答え、「こんな場所は自分の学校にはなかった」と言いながら、初めて観た学生に御礼を述べました。さらに「今回演じた役は、実年齢から10歳離れてるので、実際の学生を前にすると、歳食ったなと思う」と語り、「25歳になると階段がきつくなり、朝が弱くなる。高校生時のあだ名は“じじい”で、その時から予兆があったけど、おじいになる」と漏らすと原恵一監督は「僕は63歳で北村さんより、日々衰えを感じています」と応戦。「こんな“じじい”でもこんな映画を作れる」と学生に向けて未来を語り、「映画の登場人物と同じ世代の皆さんに観て頂きましたが、喜んでもらえたかな?」との問いに、鑑賞後の生徒たちは、大きな拍手で応えました。
映画を観た学生からは、「学生独自の悩みが、自分達と重なる部分もあり学ぶことができた」「素晴らしい映画で泣いた」と感想が上がりました。その後、複数の学生から直接質問いただき、當真あみさん・北村匠海さん・原恵一監督が回答。
「学生時代の思い出や努力したことを教えて欲しい」という質問には、自身も高校に通う當真さんは「学校行事を全部楽しみたい。文化祭でクラスのみんなと出店をやることに憧れる」とこの先の学園生活への展望を明かし、北村さんは「文化祭は、買い出しに行くなど、クラスの為に頑張るのが好きでした。大人になると学生時代の友達と会わなくなるので、勉強以外のもっと楽しい学校行事を大事にすれば良かったな」と明かしました。また、原監督は「学生時代は彼女が欲しかった。告白する勇気もなくモテなかった。彼女がいるやつが羨ましかったので、そういう悔しい気持ちを映画作りに向けたかな」と答えました。
「大きな壁にぶつかったとき、どうやって乗り越えてきましたか?」という質問には、北村さんは「真面目だな」とツッコミ、「自分は流れに身を任せるタイプで、必ずしも乗り換えることが全てではないと思っていて、その壁も楽しんだらいい」と自身の経験を重ねてアドバイスを贈りました。
また、ある学生は、質問する際に「緊張してます」と告白。北村さんは「さっきまで元気だったよね?」と場を和ませ緊張を解き、学生は「この作品にどのような心境で臨みましたか?」と質問。當真さんは「原作を読んでいたので、こころちゃんを演じられるのが本当に嬉しくて、その嬉しい気持ちのまま臨むことができました」と答え、北村さんは「自分たちは1日~2日でアフレコを終えてしまうが、監督など制作陣はこの作品が出来上がるまでに、僕らがこの作品と過ごした何百倍もの時間を費やすので、その重みを胸に受け止め、アフレコに臨みました」と明かしました。
また、「学生時代から芸能のお仕事をしていたので、学校という社会で孤独を感じてた」と自身が演じたリオンと重なる部分もあったと明かし、その流れで「中学時代はバスケ部だった」と答えると質問した学生もバスケ部で同じポジションということで意気投合し、「今度一緒にバスケしよう」と約束する場面も。
さらに、本作の「ひとつだけ『願い』を叶える」という内容にちなみ、学生の皆さん自身の「願い」を事前に提出してもらい、當真さんと北村さんから気になった願いを紹介。「人の心を読めるようになりたい」という願いに當真さんは「仲良くなりたいとき、この力があれば便利だなと共感しました」と回答。
「自分の良いところを見つけたい」という願いに興味を持った北村匠海さん。該当の学生に対して、「まず声がいい」と即座にその学生の良い部分を伝え、「自分の良いところは見つけづらいから、例えば友達に言われた良いことは鵜呑みにするといいよ」とエールを贈りました。
そして、當真さんがひとつだけこの場で叶える願いをサプライズで発表。「原作を読んだことがないので、原作本が欲しい!」という学生の願いに、當真さん、北村さん、原監督、辻村深月さんのサインが入った世界で1冊しかない「かがみの孤城」原作本を手渡しでプレゼントすると、会場から羨ましいとばかりに会場から大きな拍手が送られました。
学生の願いを叶えた後は、みんなの願いが叶うようランタンにそれぞれの願いをのせて空へ飛ばすクライマックスパートへ。
キャストもランタンに綴った願いを発表しました。當真さんは「外国のお城や教会を見に行きたい」、北村さんは「学生に戻れるなら、もう一度同じ人生を過ごしたい」、原監督は「大ヒットしますように...」と、それぞれ思いを込めた願いを学生の皆さんと共有しました。
ラストは、学生にも自身の願いを綴ったランタンを持ってもらい、當真さん、北村さん、原監督とともに全員で記念撮影。会場の灯りが消え、「願い」が込められたランタンが煌々と輝いている中、當真さんの「『願い』を、空へ!」という掛け声を合図に、一斉に願いをのせたランタンが飛び立ちました。
最後に監督は「学生の時間は人生の中ではほんの短い時間にすぎないので、悩みもあるかもしれないけどあまり悩みすぎず、好きなことを見つけてください」と人生の大先輩としてエールを贈り、北村さんは「みんなそれぞれ悩みはあるし、違った境遇にいると思うけど、この作品のように、みんなそれぞれの居場所はきっと見つかると思う。」と、監督に重ねて想いを伝えました。當真さんは「今日、この映画を観てくださった皆さんとお会いできて本当に嬉しかったです。この作品が誰かの背中を押してくれるような作品になればいいな。」と、最後は映画 『かがみの孤城』が誰かの大切な物語になることを”願い”、学校プレミアイベントは幕を閉じました。