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7月7日(水)実施『口に関するアンケート』プチョン国際ファンタスティック映画祭 レポート

この度、7月7日(火)に第30プチョン国際ファンタスティック映画祭のSignature部門に、映画『に関するアンケート』が正式招待され、主演の板垣李光人、プロデューサーの佐藤孝樹氏が登壇!上映前舞台挨拶や上映後のQ&Aセクションに登場し、現地の熱狂的な映画ファンと濃密な交流を交わしました。

韓国・プチョン(富川)にて華々しく開幕したアジア最大級のジャンル映画の祭典「第30プチョン国際ファンタスティック映画祭」。世界中から集まった多種多様なエンターテインメント作が上映される中、今年30周年の節目を迎えた同映画祭の特別部門として新設された「Signature(シグネチャー)部門」に、SNSを中心に「怖すぎる」と話題沸騰中の本作が正式招待された。現地時間7月7日(火)には本作のインターナショナルプレミアとなる公式上映が行われ、実写映画単独初主演を飾り、自身初の海外映画祭参加となる主演の板垣李光人、そしてプデューサーの佐藤孝樹氏が登壇した。

いよいよ上映前舞台挨拶の時間を迎えると、会場は熱狂的な映画ファンたちで埋め尽くされていた。板垣は、目の前の熱い観客たちに向け、現地の言葉で「韓国の皆さんこんにちは。『THE MOUTHS』(※海外での本作タイトル)で主演の翔太を演じました板垣李光人です。僕は初めて海外の映画祭に来たのですが、この映画で、この映画祭に来ることができて本当に嬉しいです。今日はよろしくお願いします」と流暢な韓国語で挨拶し、客席からは大きな拍手が沸き起こった。

そして本編の上映終了後、興奮冷めやらぬ劇場内は、恐怖体験に圧倒された観客たちのただならぬ熱気に包まれていた。500人超の観客から拍手喝采で迎えられ、再びステージに登場した板垣と佐藤プデューサー。マイクを握った板垣が、開一番に「皆さんご覧いただいたと思いますが、生きております」と、作中で自身のキャラクターが迎えた結末を逆手に取ったお茶目なジョークを炸裂させると、場内は一気に笑いと温かい歓声に包まれた。すかさず「という冗談は置いといて、皆さん楽しんでいただけましたでしょうか。この映画が皆さんにどう伝わるか、楽しみですので、ぜひ反応をいただけたら嬉しいです」と客席へ呼びかけた。続いて佐藤プデューサーも「90分という短い映画ですが、すごく凝縮された物語をお届けできたのではないかと思っております。ホラーという枠に留まらない様々な展開があったと思うので、どこをどう感じられたのかをぜひお伺いできればと思います」と語り、ファンとの対話に期待を寄せた。

まずMCから原作である背筋の小説が韓国でも非常に高い知名度と人気を誇る作家であることに触れ、どうやってこの特異な短編を映画化しようとしたのか、そのきっかけについて尋ねられた佐藤プロデューサーは、「昨今の日本でホラー映画のブームが起きている中で、自分自身もホラーを作りたいと思っていたところ、原作を書店で見つけた」顧。読んでみるとそのサイズ感とは裏腹に恐怖が極限まで凝縮された圧倒的な面白さがあり、すぐに出版社へ映画化を打診したものの、その時点で既にライバルのプデューサー陣からも問い合わせが殺到していたという裏話を告白。「最終的には一緒に作ろうという話になり、このように大人気の原作を映像化できたことは本当にありがたいことだなと思っています」と語り、奇跡的な映画化の経緯を明かした。

その後、観客からの質問コーナーに移ると、あまりの反響の大きさに劇場内の空気は一変。質問を希望する観客が多すぎるあまり、客席のあちこちから一斉に手が挙がり、司会者も驚くほど挙手が全く止まらないという異例の大熱狂となった。現地のファンから主演に板垣を起用した理由について質問が飛ぶと、佐藤プデューサーは「プデュースチームの第一希望が板垣さんだった」と明かし、「一見少し気弱に見えながら、映画の中でとんでもない本性を出していくという翔太のキャラクターは、板垣さんのこれまでのイメージをさらに一歩進化させられる役だと確信していた」とコメント。これを受け、主人公として物語を牽引したプレッシャーの乗り越え方を問われた板垣は、本作で最も過酷だった裏話を打ち明けた。「この作で一番大変だったのは、作の大半を占める独白(証言)のシーン。何もない環境の中で、人ではなくカメラに対してあれだけの莫大な感情をぶつけ続けなければならないのは非常にお芝居として大変でした。しかも、その最も力を使う重要なシーンを、撮影全体の初日に丸一日かけてすべて撮り切ったんです」と明かし会場を驚かせた。「そこを乗り越えてからは、あとは綱(啓永)さんや吉川(愛)さん、MOMONAさんといった同世代の素晴らしいキャスト陣とのセッションを純粋に楽しむことに重点を置いて撮影に臨むことができました」と振り返り、過酷な撮影を支えた確かなチームワークについて語った。

さらに、観客から作中に登場する「セミ」が持つ、地中で長年じっと耐えてから一瞬で地上に出てくる性質が、思わず衝動的に言葉を発してしまう「」という相反する概念のメタファーなのではないか、という非常にディープな考察が飛び出す場面もあった。これに対し板垣は深く感銘を受けた様子で、「自分自身、言葉を発するときは思考の土の中でしっかりと育ててからにするように意識しています。しかし言葉というものは、セミの短い命とは違って、良くも悪くも一生誰かの中に残り続けて生き続けてしまうものだったりする。相反する部分というのは非常にあるなと思いました」と自身の言葉に対する考えを交えて真摯に応じた。また、別の観客から「映画のラストに登場する“アンケート”に対して、製作陣なら何と答えるか」という質問が飛ぶと、佐藤プデューサーは「何のためにあの録音が存在していたのか、登場人物の“杏”は何だったのかについて、制作チームとしては明確な答えを持って作っています。ただ、ここでそれを明かしてしまうのは・・・。ぜひ皆さんの中で何が答えなのかを話し合っていただけたら嬉しいです」と語り、映画が持つミステリーとしての奥深さをアピールした。

質疑応答の後半では、佐藤プデューサーが本作について「ホラーでありながらミステリーとしての完成度も高め、エンターテインメントとして映画館のど真ん中に行ける作にしたいという強い挑戦があった」と熱弁。これに続けて板垣も「映像ならではのギミックや面白さを最大限に生かせた映像化になったと思っています。暗い密室の中で、映像、音楽、セミの声、人の声を浴びられるのは映画館で観ることの醍醐味であると思うので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」と語り、今の映像化への強い自信を覗かせる一幕も。
最後の挨拶では、佐藤プデューサーが「本日は一緒に映画祭を盛り上げていただきありがとうございました。ぜひ韓国でもこの呪いがもっと広がっていけばいいなと思っております」と呼びかけ、板垣も「ホラーというジャンルでありながら、人間のドとした汚い部分が丁寧に描かれている作だと思います。今日をきっかけに、全世界でこの映画が愛され、恐れられるような作になっていったら嬉しいです」と力強く締めくくった。鳴り止まない盛大な拍手の中、プチョンの地から世界へ向けて恐怖の伝播を確信させる熱気満ち溢れるワールドプレミアは、華やかに幕を閉じた。

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