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清水崇監督「ふと思い出してゾクっとしてほしい。“オミヤゲ”と呼んでます」富川国際ファンタスティック映画祭に登壇!

この度、韓国で開催されている第27回富川国際ファンタスティック映画祭(現地時間6月29日(木)~7月9日(日)開催)にクロージング作品として出品され、本日7/7(金)に英語タイトルを『SANA』としてワールドプレミア上映された本作。

本編上映に先立って、清水崇監督と高谷さな役の穂紫朋子が現地入りし記者会見に出席。下記、Q&Aを一挙ご紹介いたします。

Q.清水監督は、富川国際ファンタスティック映画祭に来たことはありますか?

清水監督:ある時期までは毎年のように来ていましたが、今回久しぶりに呼んでいただけて、忘れずにいてくれたことが嬉しかったです。

Q.「ミンナのウタ」のアイディアはどこから生まれましたか?

清水監督:日本で人気のダンス&ボーカルグループ「GENERATIONS」を主演に据えた作品なので、音にまつわるホラー映画が良いというところからスタートしました。

本作で活躍するマキタスポーツさん演じる探偵・権田は僕がモデルになっています。昔はカセットテープに入っている女の子の声などの都市伝説が流行っており、そのカセットテープの心霊現象から着想を得て、本作を制作しました。

Q.穂紫さんは「ミンナのウタ」が映画初出演作となりましたが、”さな”という役をどのように作り上げていきましたか?

穂紫さん:これまでホラー映画をまったく見てこなかったので、清水組で幽霊役を演じるということで、出演が決まってから監督の作品はすべて見て研究しました。

さなの役作りについて、ただ台本を読んで想像するだけでなく、さなという人物を作るために必要な小説などを監督に勧めてもらい、そこから役をどんどん作り上げていきました。撮影現場でも会話しながら、さなという人物を構築しました。

Q.本作の撮影現場での印象的なエピソードはありましたか?

穂紫さん:撮影初日は、GENERATIONSのみなさんがLDHのスタジオでダンスレッスンをしているシーンだったのですが、佐野玲於さんのiPhoneが急におかしくなる現象が起きました。Siriが勝手に起動して、「よくわかりませんでした」というような音声アナウンスが何度も繰り返し流れて、すごく怖かったです。

Q.映画の最後は、続編も期待させるような終わり方になってましたが、続編の予定はありますか?

清水監督:ホラー映画は、ハッピーエンドで終わるより、最後にゾクッとするような終わりが良く、映画を見終わって一人で家に帰ってふとした時に思い出したときにより一層怖くなるというのが醍醐味だと思います。

家に持ち帰って怖くなることを、僕は”お土産”と呼んでいるのですが、そのお土産が多ければ多いほど、面白いホラー映画だと思います。続編はまだ考えてないですが、続編あったらいいなーと昨日も穂紫さんと話していました。続編が制作できるように、まずはこの映画を成功させたいです。

Q.穂紫さんは、続編が決まったら出演したいですか?

穂紫さん:今回ホラーヒロインのさなを演じることになって、恐怖パートを担わなければならないことにとてもプレッシャーを感じていて、撮影中は毎日、自分を奮い立たせて現場に立っていました。

”さな”役は私以外できないと思います!もし続編があれば絶対に私がさなを演じたいです。さなを他の人が演じることになったら悔しいですし、想像したくないですね。

Q.本作でこだわった部分などを教えてください。

清水監督:ホラーとは非日常なことで、通常では考えられないことを描いているので、恐怖パートももちろん大事なのですが、日常パートの何気ないシーンを大事に、より丁寧に描くように心がけてます。

これまでのホラー映画は、現世で酷い目に合った怨念が霊として現れるものが多いのですが、この映画の特異な点は、ホラーヒロインの”さな”は、純粋悪=サイコパスということ。純粋な夢と希望が歪んでしまったという、これまでにない人物像を描いています。

Q.GENERATIONSのファンを意識した部分はあるか?

清水監督:GENERATIONSを全く知らない人にも届くような作品を作りたかったので、意識した点はなく、恐怖を突き詰めてとことん怖い映画を作りました。

Q.クロージング作品に選ばれた理由は?

主催者側:世界の人にホラーの巨匠・清水監督らしい作品を観て欲しいという思いがあり、この作品が全世界に届いて欲しいと思うような作品に仕上がっていたので、クロージング作品に選ばせてもらいました。

清水監督:映画祭に呼んで頂けただけでも嬉しいのに、この作品をクロージング作品に選んでいただけたこと、クロージングがこの作品で本当にいいのか?と思う部分もありますが、本当に嬉しいです。

Q.穂紫さん、韓国はいかがですか?

穂紫さん:韓国の映画・ドラマ・ごはんなど大好きなので、映画祭に出席するという形で韓国に来ることができて嬉しいです。

Q.恐怖感を与えるためにこだわった演出などあれば教えてください。

清水監督:よくあるホラー演出としてジャンプスケアが使われますが、だれでも使う手法なので苦手意識があります。僕は予想できないところから来るゾクっとする怖さの方が好きなので、ジャンプスケアとゾクっと来る怖さのバランスをこだわっています。

Q.穂紫さんが役作りで苦労した点はどこですか?

穂紫さん:声や動きが難しく、苦労しました。監督やスタッフと会話したり、どうやったら怖さを出せるのか自宅で研究しながら、さなを演じました。

Q.清水監督が会ってみたい韓国の映画監督はいますか?

清水監督:『ミッドナイト』は、ホラーというよりスリラーですが、すごく楽しかったです。監督にどういう発想で作品を作ったのか聞いてみたいです。

Q.穂紫さんに今後、もし韓国作品からオファーがあればどうしますか?

穂紫さん:日本に限らず幅広く活動したいので、是非よろしくお願いします。

Q.さなの呪いのメロディーは、全国・世界中に広がるのですか?

穂紫さん:全世界に広げたいです。

清水監督:『ミンナのウタ』パート6までいくと、宇宙まで広がると思います(笑)

『ミンナのウタ』8.11公開🎬

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