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本木監督が地元・富山に凱旋!池井戸作品の魅力と制作秘話を熱く語る【イベントレポート】

公開まで残り3週間となった1月27日(金)、本木克英監督が富山県での舞台挨拶に登場しました!

地元ということもあり、凄まじい吹雪の中満席となった熱気あふれる劇場を見渡した本木監督は、「5~6人しかいらっしゃらないのではないかと心配していたのですが、この雪の中、お越し頂きありがとうございます。帰りも気を付けて帰れられ~」と富山弁を披露しながら挨拶。

MCから帰省する頻度について聞かれると、「月1回以上は必ず帰り、スーパーバロー(富山県にあるご当地スーパー)に必ずよってお刺身を食べる」と地元民ならではのご当地ネタを織り交ぜ、会場は笑いに包まれた。

続いて、原作ともドラマとも違う完全オリジナルストーリーを映画化するにあたって意識した事について聞かれ、「初めてお話を頂いた時に、細かいストーリーが幾つもある原作をベースに、どうやったら一つの映画にできるのか考えたし、とても難しい作品でした。でも原作の池井戸先生にも脚本制作に協力していただき、相談しながら進めた結果、当初の予定とは異なりオリジナルストーリーになったんです。」と本作の知られざる誕生秘話について語った。

「空飛ぶタイヤ」に続き、池井戸作品は2作品目となる監督は、改めて池井戸作品の魅力について聞かれると、「弱い者が強い組織に立ち向かう、成敗するというポイントで視聴者はスカッとします。ただ本作はメガバンクが舞台ですが、ささやかに暮らしているキャラクター達の人間模様がみえる、そうした姿を描くことができるのが新たな魅力だと思います。」と語った。

そして、かつて銀行員だった池井戸先生とは年齢も同い年で、監督自身も就職活動で銀行を受けたというエピソードを披露し、同世代で銀行に就職し、紆余曲折ありながらも、今も働き続ける方々が作品を見たときにどう思うのか、考えながら撮影をしていたと続けた。

撮影にあたって銀行を取材したかという質問には、本木監督は「銀行にお願いして、一日のスケジュール感やお昼はどうされているのかなど聞きましたね。映画ではさりげなく描いてますが、銀行というのは朝に出社してから退社するまでに、なかなか建物の外に出る事ができないんですよ!お金を扱っているからね。だから銀行内に食堂から休憩所まで備わっているんですよ。その一方で、なんとなく息苦しい人間関係が(銀行の)中では出来てしまう」という、まさに本作にも反映されている銀行の裏話をユーモアたっぷりに語った。

そして主演の阿部サダヲについては、「映画の中と同じように、少し何を考えているかよく分からないような雰囲気がありましたが、どんな難しい注文をしても、やりますと快く引き受けてくれる優しい方で、軽やかに演じてくれるので心強かった」と初タッグとは思えない信頼関係を感じさせた。

また、「皆さんマスクとフェイスシールドを着用して撮影に望んでいたので、とても息苦しそうでしたから、本番にマスクをとって演じることがどんなに楽しいのかを体現していました。柄本明さんや橋爪功さんはご自身の役を本当に楽しそうに演じるので、大御所と玉森さんのような若手が上手く組み合わさったのが良かったですし、上戸さんも「半沢直樹」では半沢の奥さん役で出演しておりますが、今回は銀行員役という新しい一面を披露している」とキャストについても大絶賛。

そして最後に、「先ずは何も考えずに鑑賞して頂き、原作を読んだ方は一回リセットして、読んでない人も全く気にせずにこの映画の世界感に入っていただければ、必ず誰か心を寄せる人が出てくると思います」と作品の楽しみ方を紹介し、公開直前の熱気あふれる地元での舞台挨拶を締めくくった。

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