2月17日(金)の公開初日を迎え、本日までに動員42万人・興行収入5.43億円を記録する大ヒットスタート!感謝の気持ちを込めて、主演の阿部サダヲ発案で“スーツ割”を敢行した大ヒット御礼舞台挨拶を実施いたしました!
本作の中でも主要キャストが常に着用している、“銀行員の戦闘服”とも言えるスーツ。本日はそんなスーツを着用して来場した観客に、100円をキャッシュバックするという“スーツ割”が、主演の阿部サダヲの発案によって実行された。
さらに観客にはサプライズで、阿部が本作で演じた役柄同様の“お客様係”に扮し、劇場支配人とともに入口に立って来場した観客をお出迎え!
“ベテランお客様係・西木雅博”と書かれた紅白のタスキを肩にかけた阿部の突然の登場に、何も知らずに来場した観客たちは驚きと感動の声を上げ大きな拍手が巻き起こった。
一人一人の入場に「いらっしゃいませ。ご来場ありがとうございます」と丁寧に頭を下げて感謝の気持ちを伝え、ジャケット姿の観客を見つけては「お仕事帰りですか?」「100円お返ししますね」と声を掛けるなど約30分間に渡り完璧な“お客様係”を務めあげる阿部を前に、興奮気味の観客たち。
「こんなところで会えるなんて!」「本物ですか!?」と口々にこぼしながら手を振ったり会釈を返すなど、熱気溢れる賑やかな入場からイベントはスタートした。
全ての観客が場内に着席後、改めてステージ上に登場した、阿部と本作のメガホンを取った本木監督。まずは本作の大ヒットスタートについてMCから触れられると「池井戸先生もご機嫌らしいので良かったです」と阿部が原作者・池井戸潤のリアクションを代弁。
本木監督は「僕の友達に結構エレファントカシマシのファンがいるんですが、主題歌の【yes. I. do】が現在リリースされているものと違うと。最後に“宮本さんのため息”がこの映画の締めとしてあるんですが、それを聞くためにまた映画館に行ったという声を貰って、それもすごく嬉しいことだなと思っています。宮本さんも2か月以上すごく考えて、たくさん出来た曲の中でこの【yes. I. do】 になったと聞いております。」と主題歌にまつわるトリビアも暴露した。
そしてこの日は阿部発案の“スーツ割”の呼びかけで、合計236名と観客の約半数以上がジャケット姿での来場となったのだが、場内を埋め尽くすスーツ姿の観客をみた阿部は「結構ジャケット来ている方が多くてびっくりしました、こういう景色が観たかったので、皆さん着て来てくださって嬉しかったです」と嬉しそうに場内を見渡した。
今回の“スーツ割”のアイディアについては「今回自分がずっとスーツを着ている役って珍しかったし、映画館がスーツで埋まったら面白いだろうなと思って。ちょこっと言ってしまったんです」と申し訳なさそうに切り出した阿部。「そうしたらこんなことになってしまって…!皆さん大変でしたよね。なんかごめんなさいね」と観客を気遣う様子も見せた。
MCから先ほどの“お客様係”のお出迎えについて振られると「今日銀行から来ましたって、一人銀行員の方がいました!こういう現金紛失事件とかはありますか?って聞いたら無いです!って言いながら入っていかれましたね」と先ほどの入場口でのやりとりを話題に上げると、場内は笑いの渦に巻き込まれた。
続けて「あとは6回見たという方がいました」、「男性がもっといらっしゃるかと思いましたけど、女性が多いですね」、 「こうやって(上着の前を広げる動作)着てきたジャケットをみせてくれたり…」などと、映画を楽しみに来場したファンとの交流を振り返った。
また、実はそれぞれサラリーマン経験があるという阿部と本木監督。秋葉原の電気街でサラリーマンをしていたという阿部は「僕もサラリーマン経験があるので、いらっしゃいませというのは楽しいですね。久々な感じがしました。当時接客は苦手で。その感じを少し思い出しました。 」と切り出しながら、職場の人から“辞表の書き方”が書かれた本を渡されたという衝撃のエピソードを告白。
しかしながら「その人のおかげて僕はいまここに立っているので、感謝しないといけないですね。仕事には合う合わないってありますからね」とポジティブに語った。
そんな阿部へ来場した観客へ“働き続けるためのアドバイス”を聞いてみると「僕はこの仕事を選んでよかったなと思っているので、楽しんで仕事が出来るのがいいんじゃないですかね」とコメント、一方こちらもサラリーマン経験のある本木監督は「この作品を作っていて思ったのは、仕事に全身全霊をかけないで生きられるといいなと。そう言う風に思いますね。そんなに命懸けでやることではない、と言いますか、楽しむ余地を残しておけると。逃げ場を持つということを考えておくことも大事だと思います」と語ると、これには隣の阿部も大きく頷いて同意し、会場の観客も監督の実感のこもった言葉に深く聞き入っている様子が見て取れた。
そんなすべての“働く人”向けのトークパートが落ち着くと、続いてプレゼントのパートが開催!今回の観客へのプレゼントは上述のキャッシュバックとお出迎えだけにとどまらず、“スーツ割”としてキャッシュバックした100円入りのポチ袋の中に、“当たり”が仕込まれていたことがここでMCから発表された。
この“当たり”は原作者・池井戸のサインが入っているというもので、当選者はなんと30名!!
スーツ姿でキャッシュバックを受けた観客たちは驚きの声をあげながら渡されたポチ袋を鞄から取り出して確認し、当選者は手を挙げるなど場内はざわつきの渦に。
さらには池井戸のサイン入り原作本も5名の観客へ贈呈するという、まさに大盤振る舞いが続く豪華な展開。BOXに入ったチケットの半券から阿部と監督が直々にそれぞれ当選者を決めていくと、当選者は嬉しそうに挙手をし、その度に場内に拍手が沸き起こる和気あいあいとしたプレゼントコーナーとなった。
最後には大盛況となったイベントを締めくくるべく、阿部が「結構観てくれたお客さんで感想が分かれるんですよね。それがすごく面白いなと思っています。年齢層によってもまた違ったりするので、観た方同士でどうだった?って聞いてみても楽しいと思いますし、これからも長く続いていってくれたら嬉しいと思うので、応援よろしくお願いします。」と晴れやかな表情をみせ、メッセージを送った。