FILMS作品一覧

男はつらいよ(第1作)

男はつらいよ
1969年8月
スタッフ
原作:山田洋次 脚本:山田洋次/森﨑東 監督:山田洋次 撮影:高羽哲夫 照明:内田喜夫 美術:梅田千代夫 音楽:山本直純
キャスト
渥美清、倍賞千恵子、前田吟、光本幸子、森川信、三﨑千恵子、志村喬、笠智衆

『男はつらいよ』は、山田洋次監督他脚本、渥美清主演で、1968年にテレビシリーズとして誕生した。これは渥美清が少年時代に見てきたテキヤの思い出を語ったところから、山田洋次がイメージをふくらませたもの。最終回、主人公のフーテンの寅がハブに噛まれて死んでしまうというエピソードに視聴者から抗議が殺到した。山田監督が自ら映画化を企画し、1969年8月27日に公開したことから、国民的大ヒットシリーズの歴史が始まった。

山田監督「演出のことば」

悲しい出来事を涙ながらに訴えること、また生真面目な顔で物語ることは易しい。しかし悲しいことを笑いながら語るのはとても困難なこと。この住み辛い世の中には、笑い話の形を借りてしか伝えられない真実がある。この作品は、男が男らしく、人間が人間らしく生きることがこの世にあって如何に悲劇的な結末を辿らざるを得ないかということを、笑いながら物語ろうとするものである。