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男はつらいよ 純情篇(第6作)

男はつらいよ
1971年1月
スタッフ
原作:山田洋次 脚本:山田洋次/宮崎晃 監督:山田洋次 撮影:高羽哲夫 照明:内田喜夫 美術:佐藤公信 音楽:山本直純
キャスト
渥美清、倍賞千恵子、若尾文子、森繫久彌、宮本信子、三﨑千恵子、前田吟、森川信

寅さんが大人の恋を展開する哀しくもおかしいシリーズ第6作。寅さんが美人の人妻に一目惚れをしてしまう。大映のトップスターとして活躍した女優・若尾文子、日本映画界を代表する名優・森繁久彌などベテランと、渥美清の競演は圧巻。妹さくらへの想い溢れる前半の描写が、ラスト近くの柴又駅でのさくらと寅さんの別れの場面の伏線となり、シリーズ屈指の名シーンとなった。後においちゃんを演じる松村達雄が、スケベな医者をコミカルに好演。

山田監督「演出のことば」

この作品には、インテリな小説家の妻と、五島列島の貧しい漁師の娘が登場します。そして、女性としての生き方を選択するところまでを描きました。この二人の不幸な女性のために、寅が奮闘する物語です。