FILMS作品一覧

男はつらいよ 寅次郎の縁談(第46作)

男はつらいよ
1993年12月
スタッフ
原作:山田洋次 脚本:山田洋次/朝間義隆 監督:山田洋次 撮影:高羽哲夫/池谷秀行 照明:野田正博 美術:出川三男 /横山豊 音楽:山本直純
キャスト
渥美清、松坂慶子、倍賞千恵子、吉岡秀隆、城山美佳子、前田吟、下條正巳、三﨑千恵子

第27作『浪花の恋の寅次郎』以来、松坂慶子が二度目のマドンナを演じて、寅さんとの楽しい日々が描かれる。瀬戸内海に浮かぶ小さな琴島は、現代社会から隔絶されたユートピアのような雰囲気で、駐在さん(笹野高史)、住職さん(桜井センリ)、おばさん(松金よね子)たち、島の住民たちも、どこかのんびりとしている。新国劇のベテラン、島田正吾が葉子の父でハイカラな老人、田宮善右衛門を好演。宴会で葉子とタンゴを踊るシーンは幸福感に満ちている。また第1作のマドンナを演じた光本幸子が、第7作『奮闘篇』以来久々に、冬子役で出演。『釣りバカ日誌』のハマちゃん(西田敏行)も意外なかたちで登場する。

山田監督「演出のことば」

寅さんシリーズは今年で25年目になるから、なんと日本映画の4分の1を、ぼくたちはひたすらこの映画を作り続けてきたことになる。そんななかで笠智衆さんの死は大きな痛手といえる。しかしこのシリーズの中で御前様のポジションを交代ということはあり得ない。笠さんはいつも元気でお寺に暮らしている、という設定、いうなら永久欠番という扱いにしたい。