復讐するは我にあり
公開年:1979年/上映時間:140分
著名人のおすすめコメント
- ポン・ジュノ映画監督ほぼ10年近く映画界を離れ、ドキュメンタリーやテレビの世界に身を置いていた今村昌平が、ついに大型スクリーンに舞い戻り、爆発的なエネルギーを溢れさせた未曾有のtour-de-force(力作)。
父親の原罪、日本の歴史的曲折、歪んだ欲情らが一つに絡み合い、巨大なスケールの叙事と化す。
社会や制度では制御不能な怪物の身悶えを、目の前で目撃しているかのように迫り来る恐怖。
実在する連続殺人魔の一代記という次元を超えた、まさに他に類を見ない、圧倒的な迫力の映画である。 - 中野量太映画監督この映画を観ると、作品同様、ハンマーで頭を叩かれた気分になる。殺人犯である榎津巌の行動に共感は全くできないが、その人間臭さにどうしても魅かれてしまうのだ。人を殺して血だらけになった手を、自分の小便で洗い流し、目の前にある柿をもぎって齧りつく、だが、その柿は渋柿。こんな演出、今村昌平監督じゃないとできない。同じ監督として、嫉妬しまくりです。そして、衝撃のラストシーン、息子の遺骨を投げる父親の姿に、僕はなぜか笑みを浮かべてしまうのです。僕の感情と常識が滅茶苦茶になるほどの傑作映画だ!
- 村岡実佐世保シネマボックス太陽 支配人連続殺人鬼、西口彰事件を元に佐木隆三の直木賞小説を巨匠今村昌平が監督した魂を揺さぶるこの作品は、緒形拳扮する主人公の不条理な殺人と過去のトラウマや、息子の連続殺人により世間から孤立した両親と妻。そして殺人犯を愛する愛人の決意など、それぞれの立場の心の葛藤とそれぞれの孤独感を全ての役者が身を削り演じた作品ではないかと思う。監督・役者が完璧な作品。
一般の方のおすすめコメント
- Commentバイオレンス&エロスrycooder/20代