この度、公開日の12月8日(金)に初日舞台挨拶を実施しました。
初日舞台挨拶には、W主演の福原遥、水上恒司に加え、特攻隊員を演じた伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人、勤労学生を演じた出口夏希の豪華キャストが登壇!
公開に先駆けて全国で行われた試写会や、先日の完成披露試写会でも会場中にすすり泣く音が聞こえてくるなど、早くも『絶対泣ける』と話題の本作。ご鑑賞いただいた方々から寄せられたコメントがしきつめられたパネルをバックに、公開初日を迎えた各々の喜びや熱い想い、そしてここでしか聞くことのできない超貴重なエピソードなどをたっぷりと話しました!
本作は1万人規模の試写会を各地で実施し、満席&絶賛の声が続出。この日の舞台挨拶は、本作に寄せられた観客からの感動を伝えるコメントの数々が掲載されたパネルの前に立って行われた。
現代の女子高生・百合を演じた福原はそのコメントの数々に感激しつつ「自分の大好きな人と一緒に過ごす時間は当たり前じゃなくて、普通に生活していることが幸せなんだと作品を通して感じたので、皆さんにそれが伝わったのが嬉しい」としみじみ。
百合を助ける特攻隊員の彰を演じた水上も「撮影中はキャストとスタッフの皆さんも大変だったので、それを含めて今日という日を迎えられて、そしてすべての皆さんのお陰で作品を無事にお届けできていることを嬉しく思います」と全国332館での公開を噛みしめていた。
彰と親友で同じ隊の石丸を演じた伊藤は「僕は完成した作品を貸し切り状態の中で観たので、人目を気にすることなくワンワン泣いて、目がパンパンに腫れました。福山雅治さんが歌う主題歌『想望』の歌詞と内容が繋がるところがあるので、最後の最後までしっかりと観てほしい。エンドロールで泣くという初めての経験をしました」と号泣したことを報告。
彰と同じ隊の板倉を演じた嶋﨑は、Lil かんさいのメンバーと本作を観たそうで「観終わった時に鼻をすする音が聞こえたり、良かったよという感想をもらったり。身近な人たちから感想をいただけたのが嬉しかった」とニッコリ。
彰と同じ隊の寺岡を演じた上川は「僕らも読みますのでSNSで感想をつぶやいてください」と観客に向かって呼び掛けた。
勤労学生の千代を演じた出口は「完成した作品を観た時、着ていたパーカーがグレーから濃いグレーになるくらいワンワン泣きました。最初から涙が止まらなかった」と伊藤と同じくこちらも号泣したことを報告。彰と同じ隊の加藤を演じた小野塚は「僕もティッシュがピラミッドになるくらい泣きました」と背景にある観客の感想パネルからコメントを拝借して会場を笑わせた。
成田監督は「本作には戦争に対する思いを強く込めたつもりで、観客の皆さんが感動し泣かれているのはその思いが通じたということ」と手応え。ちなみに試写を観た際には隣の席に嶋﨑がいたそうで「彼は開始10分くらいから泣いていた」と笑いながらその様子を暴露すると、当の嶋﨑は「序盤から泣いて、そこからずっと泣きっぱなしでした!」と照れながら告白していた。
イベント中盤には本作のタイトル『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』にちなんで、『〇〇で、〇〇とまた出会えたら。』をフリップに書いて大発表。福原は「おばあちゃん家で、またレッティーと出会えたら。」と記し、その愛犬について「何をするにも一緒にいて、いとこ8人もみんな大好きなワンちゃん。足が短くて太っていてマイペースにトコトコ歩くレッティーにもう一度出会いたい。毛並みもサラサラでずっと触っていました」と愛おしそうに思い返していた。
すると動物繋がりか嶋﨑は「家の前で、キツネとまた出会えたら。」と書いており、「僕の家の前にキツネがおって、写真を撮ろうとした僕を見た瞬間に逃げた」と発表。「足が短くてプクッとしているキツネだったので、もしかしたらレッティーだったかも!?」と福原の話にかぶせると、福原も「え?一緒に追いかけたかった!」と話し、水上が「そんなわけないでしょ!」と突っ込み、会場全体が笑顔にあふれていた。
一方、水上は「あの靴屋さんで、あの靴にまた出会えたら。」と靴のイラスト付きで発表。「これいいなぁと思ったオールブラックな靴があって、その時はまた買えるだろうと思って買わなかった。でも今はもう全国で売り切れてしまって…。後悔している」と肩を落とし「買い物は悩むタイプですね」と優柔不断な一面を覗かせた。上川は「広島で、森岡先生とまた出会えたら。」と恩師との再会を期待。伊藤は「代々木公園で、少年とまた出会えたら。」とウクライナから来たという少年たちとの再会を期待した。成田監督は「奄美大島で、シグママコトさんとまた出会えたら」と今は亡き友人に想いを馳せた。
そして小野塚は「映画『あの花』の初日舞台挨拶で、同じ緑色のスーツの人とまた出会えたら。」と発表すると、偶然、伊藤と衣装の色がかぶったことをネタに。すると水上は「今会えていますよ?どうですか!?」と感動の再会風に盛り立てていた。
そんな中、出口は「鶴屋食堂で、みなさんとまた出会えたら。」と劇中に登場する食堂を懐かしそうに回想。そして印象的な撮影中のエピソードとして「水上さんが印象と違った。鶴屋食堂の写真を撮りたくて鼻歌を交じりで誰もいないはずの食堂の中に入ったら、水上さんが幽霊みたいに座っていた。本当に幽霊だと思ってキャー!と叫んだのを覚えています」と明かした。当の水上は出口から「意外とおもろいなと思った」と評されると、「暗闇にいる俳優として頑張りたい」と謎の抱負を述べていた。
最後に水上は「2時間という短さで戦争を描きました。この作品に出ているのは戦争のごく一部分です。今日12月8日は真珠湾攻撃を日本が仕掛けた日。人類の戦争史上で被害者と加害者がはっきり分かれているものはないという事を踏まえて、日本が平和なうちに両方の立場を冷静に見て、この映画を通して戦争について知ろうと思ったり、伝えていこうと思ってくださったとしたら、今この時代にこの作品を公開した意味があると思います」とスピーチ。福原も「今日改めてキャストの皆さんと再会しましたが、このチームで本当に良かったと心から思いました。描かれているのは戦争のほんの一部ではありますが、このようなことが実際にあったことを若い方に知っていただきたいし、届けたいです」と反響を期待していた。