9月2日を<CUBEの日>と定め、
原作オリジナル版『CUBE』の監督であり、本作を初の公認リメイクとして認めクリエイティブ・デザイナーを務めるヴィンチェンゾ・ナタリのコメントを解禁!
あわせて、日本版「CUBE」の撮影現場レポートを公開します!
2020年10月にクランクインした本作。
「CUBE」のセットのデザインは、限られた空間の中でどの壁をどちら向きで撮影をするか、カットごとにパズルのような困難な状態をクリアする為、事前に作成した全カットの絵コンテを参照。
ライブ・コンサート環境に匹敵するLED照明など多様な照明セット、袖の長さ・ポケット・ボタンなど細部まで綿密に設計した衣裳など、「CUBE」を彩る要素を加え、4.5メートル四方6面体の四角い箱、荘厳で圧倒的な存在感を放つセットを完成させました。
オリジナルでは予算の都合上1つしか部屋が作られず、成し得なかったあらゆる角度からの撮影とCUBE間の一連での移動撮影を実現させる為に、本作では四角い6面体の部屋が二つ隣り合わせとなっているものと、その上に半分の部屋、さらに移動できる壁面を作成しました。
CUBE内のトラップ構築は、清水監督と演出部が練り上げた数々の案に加え、オリジナル版のナタリ監督からもアイディアをもらい、日本式に進化を遂げた独創的なトラップが完成。
撮影現場でのリアルな描写にこだわる監督の意向を踏まえながら、綿密にトラップのプランを詰めていった。
膨大なカット数の撮影の助けになったのは、事前に作成した絵コンテと演出部発案の大量の立方体で作られたミニチュア模型と撮り順表。
使用するセル、ハッチ間の移動、カメラの角度など、詳細に書かれた資料が毎日配られ、ミニチュア模型と照らし合わせながら検証することで、大きな混乱もなく撮影を進めることができました。
終盤、毎日同じ閉塞的な空間でのハードな撮影に、キャスト・スタッフ共に、本当に「CUBE」に閉じ込められた感覚に陥り疲弊していましたが、楽屋では、座長・菅田さんを中心に知恵の輪やルービックキューブで脳トレに励んだり、子役の田代さんの誕生日をコンサートさながらのLED照明でお祝いしたり、過酷な撮影の中でも楽しみを見つけながら、撮影を完走することできました!
原作オリジナル版『CUBE』監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ コメント
日本版リメイク製作について、原作オリジナル版『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリ監督は「本当に嬉しいことだと思ったよ。アメリカでも『CUBE』のリメイク版の話が進んでいたんだけど、そっちはそれほど興味が持てなかった。僕の感覚だと、オリジナルと同じものになりそうな感じがしたから。日本版の場合は、異なる文化的側面を持ち込んでスペシャルで新鮮なものになると思ったんだ」と語り、完成した日本版『CUBE』について「オリジナル版で上手く機能したものがなにかとてもよく理解してくれていたと思う。ストーリーの根本的な部分もうまく機能していたし、デザイン的な部分もそう。リメイクとしてうまくいったと感じた。キャラクターもそうだし、キューブの中での彼らの衝突もある。オリジナルとは異なる種類の映画だ」と称賛。
また、「『CUBE』のキーは、他のSF映画と同様に、なにができるのかというアイディアを弾ませ、これを維持すること。トラップは内臓を揺さぶるような高いショック度と信憑性がないといけない。自分が観客の立場になればなるほど、映画そのものよりもキャラクターと一緒にその場所に自分がいるとより感じることができる。日本版の『CUBE』はこの点が上手くいっていると思う」と振り返り、さらに、「ストーリーの転換は興味深かった。とても良かったね。キューブの中にいるキャラクターたちがお互いの関係を発展させていく様を描くのが上手だと思った」と、日本版リメイクを大絶賛でした!
『小説 CUBE コンティニュード』の発売が決定!
そしてこの度、宝島社文庫より 『小説 CUBE コンティニュード』の発売が決定しました!
本作冒頭で死ぬ「最初の男」が死ぬまでに何があったのか、CUBEで目を覚まし脱出を目指す姿が描かれます。
映画の世界をさらに楽しむための物語として、またもうひとつのオリジナルストーリー「CUBE」として、お楽しみください。
(あらすじ)
眠りから覚めて目に入ったのは、無機質で冷たい部屋だった――。
年齢も素性もバラバラな6人の男女が閉じ込められたのは、少しでも気を抜けば「死」に直結するトラップが仕掛けられた<謎の立方体・CUBE>。なぜ彼らは閉じ込められたのか?
一人の犠牲者が出たことで、かりそめの協力関係は崩壊を迎え……。
映画『CUBE 一度入ったら、最後』につながる、もう一つの物語。
【書籍詳細】
タイトル:宝島社文庫『小説CUBE コンティニュード』
著者:黒崎リク
脚本:徳尾浩司
発売日:2021年10月6日(水)
価格:700円(税別)
発売元:株式会社宝島社