本作では1950～60年代頃の映画撮影所を舞台にした青春の日々から、50年後の現代まで時代を越えて、“映画の神様”を信じ続けたゴウの奇跡の物語が描かれる。

現代パートでは、ギャンブルに溺れ家族にも見放された主人公ゴウ（沢田）が、再び自身の夢と向き合うきっかけを与える存在となるゴウの孫・勇太を前田旺志郎が好演しているが、この度、過去パートに前田旺志郎の実の兄である前田航基が出演していることが発表されました！

兄・前田航基は、撮影所で助監督を務めるゴウ（菅田）とともに働く照明助手を演じます。

04年から子役として活動をスタートし、2011年に是枝裕和監督の『奇跡』で実弟・旺志郎とともに兄弟役で主演を務め、第26回高崎映画祭の最優秀新人男優賞を受賞。
2015年には『ソロモンの偽証』に出演、その後も『セーラー服と機関銃-卒業-』（16）、『任侠学園』（19）など、子役時代から話題作に次々と出演を続け、今年は連続テレビ小説「おかえりモネ」に出演し、前作の「おちょやん」に出演した弟・前田旺志郎に続く”兄弟リレー”で注目を集めました。

そんな俳優としての活躍がめざましい前田兄弟が、この度、日本を代表する山田洋次監督作品に揃って初参加することとなりましたが、二人の映画共演は『奇跡』以来、実に10年振りとなります！

兄・前田航基は山田監督の演出を受け、「常に、本番のギリギリまでほんの少しでも良くしてやるという下心が燃え盛っていて、本当に情熱を感じました。直接現場でセリフを頂いた時には震えました。」と、山田監督の熱量を肌で感じた撮影時の様子を振り返りました。
そして、山田組の撮影を経て、今後演じてみたい役を聞かれると「恐れ多すぎてどうしようかと考えましたが、正直に思うところを話すと、三枚目のキャラクターを、任せていただく事が多い僕なんですが、三枚目の人懐っこさと二枚目のカッコ良さを持ち合わせた、やはり寅さんの様な愛されるキャラクターに憧れを持っています。」と、今後俳優として様々な役を演じていく上での展望を明かしました！

一方、弟・前田旺志郎は、山田組の撮影の雰囲気について、一足先にクランクインした兄から「山田監督の現場は凄い。」と聞いていたようで、自身の現代パートのクランクインに向けて緊張感を高めていたといいます。

1950～60年代の映画の黄金期と呼ばれた時代、夢を追いかけるゴウ（菅田）とともに撮影所で働く照明助手を演じた前田航基。
一方、50年の時を越え、夢を諦めたゴウ（沢田）の背中を押す孫の勇太を演じた前田旺志郎。
時代を越えて紡がれる”奇跡”の物語とともに、前田兄弟が繋ぐバトンリレーにも是非注目してください！