この度、映画『耳をすませば』公開中イベントとして天沢聖司を演じた松坂桃李と、中学生時代の天沢聖司を演じた中川翼、平川雄一朗監督が登壇し、会場からの質問に答えるティーチインイベントが開催されました!
松坂は「今日がどうやら本作の最後のイベントということなので、こうやって皆さんとコミュニケーションをとりながら終われるのが嬉しいです。最後まで楽しんでいってください」、中川は「初めてのティーチインイベントなので緊張しているのですが、最後まで楽しんでいってもらえたらと思います」と挨拶。
監督は上映後イベントということもあり「(本日)2回目の人います?」と客席に問いかけると、多くの人が手を挙げ、それに対し感謝を示しつつも「もっと観てもらって大丈夫です(笑)」とコメントし会場の笑いを誘いました。
会場からの質問に答えるティーチインイベントということで、平川監督の呼びかけにより早速客席から質問の手が挙がります!
最初の質問は「映画の設定にちなんで、10年前に抱いていた目標と、未来の目標は?」
松坂は「ちょうど10年前は、平川監督の映画『ツナグ』を撮っていた頃。朝ドラの撮影と掛け持ちの日々で忙しく、常にパニックでした。しかし、『ツナグ』 でご一緒した樹木希林さんから、お芝居の心得を教わりとてもためになった」と当時の貴重な思い出を振り返り、10年後の目標として「『ツナグ』で教わった心得を大事にしていきたい」と語りました。
中川は「10年後は松坂さんみたいな……いや、松坂さんになっていたいです 」と大胆発言!
それを聞いた松坂は「僕になる……いや、変えた方が良い(笑)」と即座にコメント、事務所の先輩・後輩として信頼関係の伺える2人のやりとりに、会場は笑いに包まれました。
続く質問「11月4日は“良い推しの日”ということで、お互いが演じた聖司くんの良いと思うポイントは?」に松坂は、中学生時代を演じた中川の演技について「雫が現れた時にパッと振り向いた時の顔の角度」を挙げ、中川は「(チェロを)弾きながら会話をするシーン」をチョイス。
そのシーンがアドリブだったことを監督から聞いたと言い、「リズムと会話の間が合っていて、松坂さんにしか生み出せない空気感だった」と大絶賛!
監督は、2人のチェロを演奏するシーンを挙げ「(2人が)家に持って帰ってチェロを触っていた」ことから、「楽器を取り出す仕草などの体の動かし方がプロのようだった」と2人の努力を明かしました。
また完成した本作を初号試写で観終わった時に「やっぱり清野菜名、松坂桃李ってすごいなって思った。監督冥利に尽きる本物の役者だ」と話し、松坂・中川については「芝居に誠実だし、頼れる。素晴らしいです。2人には本当に感謝しています」と賛辞を送りました。
続く「劇中の好きなセリフはどれですか?」という質問に対して、松坂は真っ先に『やなヤツ!』を挙げ「やっぱりすごい好きかも。嫌っているだけじゃない感じがすごい伝わるので、あのセリフを聞くとほっこりするんですよね。気持ちとしてはすごく好意があるような空気感にも聞こえるから。言葉とは裏腹な感じがすごい好きです」と回答。
中川は「最近ずっと自分が考えていることと重なったのは、杉村が『あの時の自分があるから今ここにいる』といったことを言っているシーンです。心に響いてずっと考えています」と明かしました。
監督は「松坂さんでいえば『夢は形を変えていく』というセリフは印象に残っていますし、翼くんでいうと『俺が最初の読者になってやるよ』ですね」と中川の真似をしながら話し、会場の笑いを誘うシーンも!
学生時代の甘酸っぱいシーンが多く描かれている本作。
「学生時代の楽しみ」について問われた中川は「僕はデュエルマスターズというカードゲームをやっているんですが…」と話し始めると、松坂は「振ってきたね笑」と自身もファンであることを公言しているカードゲームの話にニヤリ。
中川は「弟とよく戦うんですけど、最近負けすぎた弟が飽きちゃって。最近は僕が1人で2人分を回してるんです」と告白。
「めちゃくちゃ面白くないじゃん!」と反応する松坂に中川は思いもよらぬ楽しみ方を見出したといい「どのデッキが一番強いのか、検証するんです。何回もやっていると、一番弱い奴が勝つんですよ!何百回に1回の確率でそれが来るんです。その勝利を実感したときが一番楽しいです。大会とかも出たいなと思っていて」と野望を見せました。
松坂は「バスケ部だったのですが、バスケを始めたきっかけが『スラムダンク』だったんです。自分が好きなキャラクターのプレイの真似している時が楽しくて、それが出来るようになった時は嬉しかったですね」と話しました。
イベントの最後には、監督「今日はありがとうございました。もっと沢山の方にこの映画が届くといいなと思っておりますので、皆さんの力をお借りしたいです。よろしくお願いします」、 中川「すごく楽しい時間で、緊張してたんですけど、だんだん緊張も解けてました。この時間をいい思い出として持ち帰って頂けたら幸せです」と話しました。
松坂は中川のコメントに「持ち帰ります!」と答えながら「本日はありがとうございました。ティーチインという形は、皆さんとコミュニケーションを取りながら、作品を共有しながら時間を過ごせるのがいいなと思っていて実はとても好きで。今日もそれをすごく実感しました。公開まで時間がかかりましたが、皆さんの元に作品を届けられたことが幸せですし、11回も見てくださる方が居ることも知れて、なんて幸せな作品なんだろうと思いました。まだ公開は続いていますので、この作品のことを最後まで見守ってあげてください」と話し、イベントは幕を閉じました。