映画のタイトルにちなみ、公開“八”日前となる9 月10 日、ジャパンプレミアイベントを実施いたしました。主演の尾上松也、奥智哉、堀田真由、永瀬莉子ら豪華キャスト陣と、メガホンをとった清水崇監督が上映前の舞台挨拶に登壇し、映画に懸ける熱い想いを語った。

今回のイベントで本邦初公開となる新たな『八つ墓村』との対面を目前にし、浮足立つ観客たち。イベントのアナウンスが入ると場内は暗転し、突如赤い照明が妖しく光りだす。その中から登壇者が不気味な仮面を手に、ミステリアスに登場すると会場は一気に熱気に包まれた。





ついに映画が完成し初披露の場を迎え、主人公の金田一耕助を演じた尾上松也は「いよいよ皆さんに見ていただける日を迎えて嬉しく思っております。新しい八つ墓村が爆誕いたしましたので、楽しんで帰ってください」と自信を覗かせた。金田一とともに八つ墓村の謎を解いていく大学生・辰弥役の奥智哉は「八つ墓村という伝統的な重みのある作品を皆さんがいち早くご覧になるということで、ぜひぜひ楽しんでいってください」、金田一、辰弥を八つ墓村に呼び寄せる未亡人・美也子役の堀田真由は「お面をつけてミステリアスに登場させていただきましたが、この映画では人間の様々な表情を映し出しています。普段人に見せる顔と内側に隠している顔など、いろいろな面が豊かに描かれていますので、そんなところも楽しんでいただけたら嬉しいです」、辰弥の親戚・里村典子役の永瀬莉子は「歴史ある作品を令和でまた皆さんにお届けできるという喜びを噛み締めています」、そして清水崇監督は「僕自身、歴史ある名作に手を付けてしまっていいものか悩んだ挙句に、いろいろと試行錯誤をして作りました。新しい八つ墓を楽しんでもらえたら嬉しいです」と喜びを口にした。

登壇前の舞台袖では、「現代語」がホットトピックだったようで、舞台上では「メロい」「バメン」という言葉が飛び出すことに。松也も「さっき『メロい』って言葉を覚えたばかりで。とにかく使いたいんですよ」と照れ笑いを見せつつ、なにかあるたびに「メロい~」と口にしていた。冒頭の挨拶で、奥が「今日はお足元の悪い中……あ、雨降ってなかった?」と問いかけMC が「先ほど振ってました」と答えると「じゃあよかった!お足元の悪い中お越しいただきありがとうございます」と事前に準備してきた言葉を嬉しそうに述べると、松也、堀田、清水監督が合図をしたように「メロい~~~」と合唱し、会場は笑いに包まれた。
改めて、本日初めて映画が日本で上映されることについて感想を聞かれると松也は「いやもうとんでもなくメロい時間になってますね」と即答。すかさず清水監督から
ツッコミが入り、気持ちを切り替え、「去年の春頃、本作の撮影をしていたわけなんですけど、ようやく満を持して皆さんの感想を聞けるということにワクワクしております」と期待を寄せた。奥は「昔から愛されてきた作品ですし、過去錚々たる方々演じられてきた役なので、賛否両論あると思いますが、劇場のスクリーンで見ていただけるのがうれしいですね」と緊張の面持ちを見せた。


堀田も「長く愛されてきた作品だけに、どのように受け取ってもらえるか不安もあります」と正直な気持ちを吐露しつつ、「今回は現代版として再解釈され、新しい八つ墓村になっているので、八つ墓村を知っている人も、初めて触れる方もみんなが楽しめる作品になっています」とアピール。永瀬も「ミステリーとしての面白さに加え、人間味のある点が見どころ。人と人との問題にぶつかったときに、どうやって乗り越えていくかに共感できる物語になっていると思うので注目してほしいです」と笑顔を見せた。初めて試写で映画を観た時のことを振り返り「自分が出ている作品ですが、本当に面白くて、あっという間に時間がすぎてしまい驚きました」と明かすと、清水監督が「上映終了するやいなや、すごい勢いで駆け寄ってきて握手をしてくれました。松也さんの喜びがつたわってきて、こちらも嬉しかったです」としみじみ。

奥も「僕も映画を観た時ジェットコースターみたい、と思いました。序盤、中盤とミステリーの謎を解いていき、後半は急こう配!急カーブ!回転!と目まぐるしく変化していって、今までにない新しさがあるなと感じました」と絶賛。堀田も「岡山県の有名な広兼邸や鍾乳洞で撮影をしたのですが、その空気感がしっかりと映像に染み出ています。またグリーンバックで撮影するシーンもあり、撮影時はどんな画になるのか想像もつかなかったんですが、完成作をみたらもうほんとにすごい迫力で!」と熱く語ると、永瀬もうなずきながら「自分が出演していないシーンは台本を読んで想像するしかなかったんですが、完成品はその想像をずっと超えてきました。人生を凝縮したような濃い時間で、私もあっという間に感じました。最高の映画です」とまくしたて、清水監督は嬉しそうな顔をしつつも「なんでみんな自分たちでハードルあげるの…怖くなってきちゃった…」と、Jホラーの旗手らしからぬ反応を見せ、会場を笑わせた。

映画では、八つ墓村で巻き起こる身の毛もよだつ怪事件に金田一と辰弥が巻き込まれていく様が描かれるが、自身の身の回りで起きた【日常の未解決ミステリー】をテーマにトークが展開。

永瀬は「本編で典子は自転車に乗っているんですが、実は私苦手なんです。立漕ぎが特に苦手で全くできなくて、自転車に乗るシーンが一番緊張していました。でも私、一輪車は得意なんです。これってなんででしょう」と発表。清水監督は「撮影の時に不安な顔してましたもんね。『どうしよう』って顔しないの!と渇を入れました」と撮影エピソードを明かした。

続く奥は、「3 か月間京都で撮影をしていたときにホテル暮らしをしていました。その時にハスキー犬の顔がプリントされた服をもっていて、部屋にかけていたんですけど、目が合うと怖いから裏返しにしたら金縛りにあうようになったんです。そして毎朝5 時きっかりに目が覚めるようになりました。ある日、その原因がわかったんですが、部屋のすぐそばに用具室があって朝5 時に清掃員さんが用具を鳥がしていてガタガタっと音がなるので目が覚めてしまっていたんですよ」と話し終えると、「それ解決してるじゃん」と全員から総ツッコミを受けた。さらに「ハスキー犬の伏線は⁉」と清水監督が詰め寄ったが、特に意味がなかったことが分かり、さらにツッコミが入ったが、松也だけは「メロい~、もう奥ちゃんたらッ!」とメロメロの様子だった。
松也は「洗濯をすると靴下の片方がなくのなるのは永遠の未解決ミステリーですね。3 回くらい連続で1 足ずつ消えていく。すると同じ靴下の場合は、相方がなくなった同士がペアになっていくんですよね」と生活あるあるネタを繰り出し、観客も大きくうなずいていた。

堀田は本当の怪奇現象を披露。「寝るときは真っ暗にしないと眠れないので必ず照明は消すんです。最近仕事で海外に行ったのですが、朝2 時頃に部屋の廊下の電気がバチンと急についたんです。『あ、やばい』と思ったらまたバチンと消えました。誰かが来たのかなと思いましたね。そういう経験がすごく多くて、八つ墓村の撮影の時もありました」と驚きの発言をすると、清水監督は「そういうのいっぱい聞かせてください!そういう物語を集めて作る仕事をしているもんで」と異様な興味を示し、あとで話す約束を取り付けていた。

最後に清水監督は、「全く知らずに1977 年公開の野村芳太郎版『八つ墓村』にも出演していたという、「地面師たちで大ブレイクした、俳優の五頭岳夫をキャスティングしていたことがミステリーでした。岡山でのロケの日に初めて五頭さんが『岡山に還ってきました。50 年ぶりです』と告白して、大変驚きました」と八つ墓村が結んだ奇妙な縁を明かした。

イベントのクライマックスは、タイトルの“八”という数字にちなみ、“八つ”の酒樽の鏡開き。続々と並べられる酒樽に「多すぎじゃない!?」「8 個!?八つ墓村だから?」と戸惑う声を出すキャスト陣だったが、松也、奥、堀田は両手に木槌を握りしめ2つの酒樽を一気に、永瀬と清水監督は一つずつ、登壇者と観客が心を合わせ「この秋は、八つ墓村~!」という掛け声とともに勢いよく叩き割り、映画の成功を祈願した。

最後には松也が代表して再び映画をアピール。「清水監督のもと素晴らしいチームスタッフ、共演者の皆様が集結し、まったく新しい八つ墓村を作り上げました。誰もが楽しめる作品を作れたと自信をもって言えます。多くの方に劇場に足を運んでいただいて、新しい八つ墓村の魅力や本来のメッセージ性を劇場で体感してほしいです。ご家族、友人、恋人、通行人も!ぜひ周りの人を誘って観てください」と熱い言葉を残し、イベントは幕を閉じた。