男はつらいよ
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公開年:1969年/上映時間:91分
著名人のおすすめコメント
- 石井竜也アーティスト『男はつらいよ 寅次郎と殿様』
まさにこの作品から、僕の“寅次郎人生”は始まったような気がします。当時、盆と正月に上映されていた『男はつらいよ』にはまりこんで結構観に行っていました。渥美清さんと山田洋次監督の凄く良いコンビネーションと毎回同じ登場人物たちを中心にしているにも関わらず、飽きさせないストーリー展開の面白さは凄いなと思っていました。そして笑い、泣き、怒り、何でもできる渥美清さんのような、今見ても本当に天才だなと思える役者が好きです。渥美清さんはその時代の最後の天才だったのではないでしょうか。 - 上島竜兵
(ダチョウ倶楽部)芸人松竹映画100周年おめでとうございます。
僕自身も色々とお世話になっていますが、何と言っても、松竹映画は『男はつらいよ』シリーズです。全50作を今でも見返しております。
どの作品も最高に面白いです。
喜劇と言えば松竹、松竹と言えば喜劇!これからも最高の日本喜劇を作り続けてください。何はともあれ、100周年おめでとうございます! - 昴生(ミキ)お笑い芸人『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』
竹下景子さん演じる朋子が、柴又の駅のホームで、寅さんのはんてんの袖をひっぱりながら、自分の気持ちを伝えようとするシーンに胸を打たれました。その時の、寅さんのドギマギしようといったら!想い人の前で「そんな顔したらあかん!」っていう表情してました。寅さんは、朋子の気持ちをわかってるはずなのに、なんで受けとめようとしないのか…。誰にも自分の胸の内を明かさない寅さんの姿に、色々な自分の思いを重ね合わせた一本です。 - 立川志らく落語家私の選ぶ松竹映画はなんといっても山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズだ。勿論、小津作品をはじめ大好きな映画は沢山ある。でもリアルタイムで一番松竹映画を感じさせてくれるのは寅さんだ。私の持論でわからないことがあったら寅さんに聞けば解決する、というのがある。作品の中に答えを探すのではなく、寅さんならなんと答えてくれるか想像するのだ。幼稚園の騒音問題、あおり運転、セクハラにパワハラ、新型コロナウイルス、世の中あらゆる問題がある。寅さんならそれらについてなんと答えてくれるか。正解かどうかはわからないけど日本人の在り方を教えてもらえると思っている。「男はつらいよ」は松竹の良心であり日本人の宝物なのである。
- 森本千絵(goen°)コミュニケーションディレクター・
アートディレクター松竹映画100周年記念おめでとうございます。
わたしの人生の一部となっている作品です。どん底に落ち込んだ時、深夜作業していて寂しい時、
震災後不安でどうしようもない時、心にすっぽり穴が空くたびに、鑑賞を繰り返し、その穴を埋めてきました。
それは、寅さんの真っ直ぐな生き方、出会ったばかりの人を家族のように受け入れ、
なんでも自分ごとにしていく強引な男気。人の幸せを願うほどに愛して傷つく不器用な生き方。
隙だらけの旅の中で出会う数々の美しい景色と面白い人たち。
どんなに振り回し、かき乱しても「おかえり」と言ってくれる家族。
そんな家族と一緒になって笑って泣いて罵倒する時間が愛おしいのです。
どんなことがあっても、「この世は捨てたもんじゃない」と観るたびに沸く微かな希望が心の穴を埋めてきました。
今は、隣人の顔さえわからず、会ったこともない人の言葉に翻弄される時代になってしまいました。
もし、いま寅さんがいたらあの小さな目をくしゃくしゃにした笑顔でなんて言うのだろうか。
下を向いて歩く我々にどんな喝をいれてくるのだろうか。
寅さんがいる世界のように、ぶつかりあって慰め合える世であってほしい。
想像すればするほど、寅さんが帰ってきてくれないかなと願ってしまいます。
この先、いつの日か映画館で、みんなが家族の一員となりスクリーンに向かって
声を投げかけられるような作品に出会えるでしょうか?
この100年の歴史の中でそれを成し得た唯一の作品が『男はつらいよ』だと思います。
「あぁ、今日も生きていてよかったなぁ。」と思える、幸せを感じさせてくれてありがとう!寅さん。
これからも、語り継いで観ていきたい大切な私の家族作品です。 - 榎本雅之(株)浜松市民映画館シネマイーラ館主現在はビックカメラがメインのビルで上階に映画館渋谷TOEIが2スクリーン営業しています。元々は1953年に東映封切りの渋谷東映と地下にニュース劇場として開業。時期は確認してないですが地下の劇場が松竹封切りの渋谷松竹となりました。
1972年映写技師として渋谷東映に配属されて、それまで鑑賞したことのなかった松竹映画を映写するようになりました。「男はつらいよ 寅次郎夢枕」の公開日は撮影が遅れたため12/29日の平日で初日の朝にプリントが到着してぶっつけ本番で映写をしました。実はこの時に初めて「男はつらいよ」を、映写窓を通して見たのですが笑いと涙をこらえながら仕事をした記憶が今でも鮮明に残っています。
その後、年に2回は「男はつらいよ」の封切りが有り毎回楽しく鑑賞しました。当時はお客様の入りが悪い作品があると2週目に旧作の「男はつらいよ」を追加して興行が良くありましたので、その機会に旧作も鑑賞出来ました。
現在シネマイーラでは男はつらいよ 全50作」上映にチャレンジ中です。最後に都市伝説と言われている渥美清さんの劇場来場ですが、毎作封切りになると必ず帽子を目深に被って一人で渋谷松竹にお越しになり入場券を買って満員の館内で立ち見で鑑賞されてました。お客様に見つからないように終わる少し前にさっと帰られました。 - 髙島幹雄フリーランス・ディレクターなどレコード会社で働いていた頃、久しぶりの休日に地元の公民館の前を通った時、もうすぐこの映画の無料上映会が始まるとの貼り紙を見かけて、吸い込まれるように中へ入った。寅さんや満男に共感しながら、主題歌のメロディーを演奏したBGMに心地よさを感じ、満男と泉の場面で聞こえてきたピアノの音楽に胸を打たれた。見終えた時には寅さんの音楽をCDにするべき!と思った。『男はつらいよ サウンドトラック ヒストリー』などのCDを作ったきっかけが『男はつらいよ ぼくの伯父さん』の音楽だった。だから、シリーズで最も好きな作品。
昨年作らせて頂いた50周年記念の『男はつらいよ サウンドトラック・ベスト』(発売元:SHOCHIKU RECORDS)にはその曲も入れた。後に『男はつらいよ お帰り寅さん』を観て、新しい演奏の「泉のテーマ」が聞こえた途端、最初にCDを作ろうとした時の作曲家・山本直純先生や、撮影の高羽哲夫さんとの会話など、記憶が不意によみがえって、泣けた。
一般の方のおすすめコメント
- Comment寅さんのさくらたちを見守る優しさが、画面から伝わってきます。
あの主題歌が流れる瞬間は、いつも泣きそうになります。
キラキラ光る渥美清さんの瞳がだいすきです。マチコ/30代 - Comment人生誠を尽くせば楽しく生きられる、渥美清さんの恥ずかしげに演じられる役は案外本音かもと、今もBSでの放送を楽しく拝見させていただいてます。なかさん/80代
- Comment"男はつらいよシリーズは初めて観るにしても、何回も観てるにしても、観ていくと寅さんに人生についての様々な意義や幸せなどを映像を通じて学べるし、この作品には悲しいことも楽しいことも全て思い出として寅さん達と一緒に生きてきたかのように大切に残っている
寅さん、ありがとう
男はつらいよに出会えて良かった
寅さんに出会えて良かった
改めてそう思える日本の素晴らしい作品"Suama/10代 - Comment祖母が男はつらいよシリーズが好きで一緒に観たのを懐かしく思い出します。
今は祖母と観れませんが、一緒に観れたことの幸せを感じずにはいられません。
また私にも妹が居るので寅さんの妹に弱い感じも凄くよくわかります。
今は20代ですが、40代とかになったら見方も変わるのかな。それも楽しみです。サクラ猫/20代