この度、11月7日(月)に映画『月の満ち欠け』プレミアナイト試写会を実施致しました!
12月2日の全国公開に先立ち、昨年冬の撮影以来久しぶりにキャスト&監督が一堂にラインナップ。
壇上に大泉洋、有村架純、目黒蓮(Snow Man)、柴咲コウ、田中圭、伊藤沙莉、菊池日菜子、廣木隆一監督、計8名のシルエットが浮かび上がると、会場は盛大な拍手に包まれました。
順風満帆な人生から一転、不慮の事故で愛する妻子を失い数奇な運命に巻き込まれていく主人公・小山内堅を演じた大泉。
客席に向けて「コロナ禍で歓声が出せないということで…本来ならば“洋ちゃん!”と言いたいでしょうけどね!」とユーモア交じりの挨拶で拍手喝さいを浴びるも、その後のキャスト陣の挨拶が作品に絡めた真摯なコメントばかりとなり、大泉は全員の顔を見回して「台本上では一言程度の挨拶となっていたのに…。これじゃまるで私一人がバカみたいじゃないですか。そういうのはちゃんとコンセンサスをとりたいなあ」とさっそくぼやき節だった。
さらに小山内の最愛の娘・小山内瑠璃役の菊池が緊張していると見るや、大泉は「大丈夫だよ、緊張しないで。トークでみんなを爆笑させればいいだけだからさ」とプレッシャー。それでも菊池からは「私の頭の中のイメージと自分の芝居の動きが一致せずにモジモジしていたら、お二人(大泉と柴咲)が本当の両親のような温かさでどうやってアプローチをするべきか一緒に考えてくれました」と優しい一面を明かされて感謝されていた。
温かく家族を見守る小山内の最愛の妻・小山内梢役の柴咲は、大泉について「本当に偉大!もの凄い安心感。撮影中の役者は芝居について一人で抱え込みがちだけれど、そういった悩みも言わせてくれるし、よりよいシーンにしようと思わせてくれる。たまにぼやきもあるけれど…」と包容力を絶賛。大泉は「小山内夫婦は物凄くのろける夫婦で、それは私にはないものだった。でもそこはコウちゃんが言ってくれると、いいなと思える。生まれ変わったらこういう夫婦になりたい」と感謝していた。
小山内の娘で瑠璃の親友・緑坂ゆい役の伊藤も大泉について「ここまでテレビで見たイメージそのままの人はいない。いつ役への切り替えをしているのだろうかと思うくらい」と裏表のなさすぎる素顔にビックリ。撮影ではカチンコが鳴らされる直前に気持ちを切り替える大泉の姿を目撃したそうで「カチンコが鳴らされる瞬間に私のことを見るので、あからさまな切り替え方に笑いをこらえるのに必死だった」とぶっちゃけて、大泉を「あなたとのシーンで笑う場面はないですよ!ほとんどシリアスですからね!」と爆笑させていた。
小山内の娘と同じ名前を持つ謎めいた女性・正木瑠璃役の有村は「一つ一つのシーンが大切な場面なので、いい緊張感を持って向き合うことができました」と目黒との共演シーン回想。ある事をきっかけに突然小山内の元を訪ねてくる三角哲彦役の目黒は、撮影前に有村から「撮影日数が少ない中で濃いシーンを撮るので、役を通して信頼関係を築けたらいいなと思っています」と告げられたそうで「たとえ瑠璃と哲彦に言葉がなくても、その話をしてくださったお陰で同じ目標の方向に行けたのかなと思います」と有村からの言葉を噛みしめていた。
そんな目黒は、撮影現場でスタッフとディスカッションを重ねる大泉の立ち振る舞いについて「めちゃめちゃカッコ良くて勉強になった」とリスペクト。ところが当の大泉は目黒の褒め言葉に「私は信じちゃいませんよ。やたら良いことを言ってくるけれど、家に帰ったら『あのモジャモジャうるさかった』と言っているはず」と目黒の声色を真似して疑心暗鬼で「カッコいいし礼儀正しいし、先輩も立ててくれるし、非の打ちどころのないところが好きじゃない。どうも怪しんだな」とジロリ。
すると目黒は「大泉さんはなんだかんだ言って、あまり面白くない僕のトークを盛り上げてくれる」とさらに感謝をして、大泉から「一度俺とバラエティ合宿だ!Snow Manを1年休んでTEAM NACSに入れ!」と大胆な提案をされると「大泉さんみたいな面白いトークができるようになるならば…」と前向きだった。
正木瑠璃の夫・正木竜之介役の田中は「撮影は楽しかったですが、瑠璃との夫婦の過程は劇中には描かれていないので、瑠璃から急に嫌われている。観客の皆さんも最終的に僕のことを嫌っちゃうのかなと…」とややションボリ。そこで大泉が「こういう田中圭は見たことがないと思った。怖い!と思った」と熱演を褒めると、田中は「素はこっちです!」とダークな役柄にまんざらではなさそうだった。
一方、廣木監督は「全員が主役級の豪華メンバー。これだけの豪華メンバーが出演する作品は自分としても初めて。これから観客のみなさんに観ていただくことに緊張しています」と初々しい表情を浮かべていた。
また映画の内容にちなんで「生まれ変わりたいもの」について聞かれると「昔飼っていた犬」(廣木監督)、「北海道で見た大きな鷲」(柴咲)、「自分自身」(伊藤)、「葉っぱ」(菊池)、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」(田中)、「文才のある人」(有村)とそれぞれ個性的に返答。そんな中で大泉の逆鱗(!?)に触れたのが、やはり目黒だった。
目黒は「漁師さんになりたい」というも「でも色々と調べた結果、命の危険のある漁師さんの仕事の凄さを知ってしまったので、農家さんになってたまに釣りに行く人になりたい」と回答。この意志のブレを捕まえた大泉は、再び目黒の声真似を挟みつつ「全然信念がないじゃないの!たまに釣りに行くって…釣りにも行くな!夢のランクの下げ方が極端」と爆笑説教。しかしそんな大泉は「規格外の大金持ちになりたい」とシンプル過ぎる願望で、笑いを誘っていた。
最後に主演の大泉は「この舞台挨拶を最初から振り返ってみて…大きく後悔しています」と爆笑につぐ爆笑の舞台挨拶を総括しつつも「二つの愛が絶妙に絡み合う映画で、観終わった後に色んな話がしたくなる作品。涙を流す人もいるだろうし、複雑な気持ちになる人もいる。大切な人と観に行ってたくさんのことを語り合い、素敵な一日にしていただきたいです」としっかりと作品の魅力をアピールし、盛大な拍手のもと本イベントは幕を閉じました。