公式サイトはこちら

NEWS

カテゴリー

12/21 (水) 映画『月の満ち欠け』
ティーチイン付き上映会イベントレポート

この度、映画の大ヒットを記念し、廣木隆一監督・本作の劇伴を手掛けたゲスの極み乙女のちゃんMARIことFUKUSHIGE MARI・新垣弘隆プロデューサー登壇の、ティーチイン付き上映会を実施致しました!

映画の鑑賞を終えたばかりの観客の前に、廣木隆一監督・本作の劇伴を手掛けたゲスの極み乙女のちゃんMARIことFUKUSHIGE MARI・新垣弘隆プロデューサーが登場。まずはFUKUSHIGEから「本日はお越しくださりありがとうございます。普段はしがないバンドマンなんですけれど(笑)このような機会をいただけて嬉しく思います。最後まで楽しんでください」と挨拶。続いて監督は「皆さんいま観終わった後なんですよね!余韻に浸っていただきたいですが、もう少しお付き合いください」、新垣「公開3週目ですがこんなに集まっていただきありがとうございます」とそれぞれ挨拶。

人気バンドグループ「ゲスの極み乙女」のメンバーとして音楽業界で広く活躍しているFUKUSHIGEは、劇伴を手掛けるのは本作が初めて。オファーを受けた時の心境を聞かれ、「まさか自分がお声がけいただけるとは思っていなかったので、「どうやって知っていただいたんだろう」という疑問が最初に湧いてきちゃいました。映画が好きでひとつひとつの映画で感極まってしまうので本数はあまり観ていないのですが、映画の音楽は良い楽曲が沢山あり、興味はありました。いつかやってみたいと思っていましたが、こんなに早くお話をいただけるとは」と喜びを述べた。「公開して時間が経っているのですが、お客さんから音楽が良かったというお声をいただきます」と新垣。「パンクっぽい曲からロック、BGMのような曲、バラバラですもんね。それを全部こなしていただいて凄いなあと思いました。映画的には(作品の雰囲気を)暗くしたくなかったので、音楽に助けられました」と監督も賛辞を贈った。

作っていて難しかった楽曲を聞かれたFUKUSHIGEは 「レコード屋さんでのシーンでかかる曲(タイトル: Beautiful Girl)です。こういう曲はギターが主で、そこから広げていくのは私には難しかったです」と普段はバンドでキーボードを担当しているからこその意見が。「実はまだ誰にも言ってなかったのですが、自分の中では1979年くらいにデビューしたバンドの設定で作りました。80年にすごいヒット曲が出た設定(笑)」と初公開の制作秘話も飛び出した。新垣は「原作は82年の話なのですが、映画ではジョン・レノンの亡くなった年に合わせて80年の設定にしています」と明かした。先にジョンの「Woman」や劇中で瑠璃が「Remember Love」を歌うシーンが登場することは既に脚本内で決められていた中でのオファーだったとのことだが、FUKUSHIGE は「監督と話す中でそれらとは全く違う、自分が出来る事をやろうという考えで曲作りをしました」と語った。また、原作も読んだというFUKUSHIGEは「三角の家に瑠璃と三角が2人でいて、外の空が瑠璃色になるシーンが原作から好きで、楽しみにしていました。映像で見ると、2人が瑠璃色の光に包まれてそれがすごく綺麗でしたね」とお気に入りのシーンについても明かした。

つづいて観客からの質問コーナーへ。<キュンとするシーンが沢山あったが監督自身の経験が反映されているのですか?>という質問に微笑みながら「いや、台本通りです」と一刀両断する監督。<劇伴の制作にあたりゲスの極み乙女のメンバーに声はかけなかったのですか?>という質問にFUKUSHIGEは「メンバーはゲスの極み乙女へオファーされた時に参加するのが一番良いと思い、声はかけませんでした」と回答。また、別の質問では、自身の高田馬場での思い出の場所についても語った。エキストラで実際に撮影に参加した観客からの<監督の一番こだわったシーンはどの場面ですか?>という質問には「ワンカットで撮るのが好き。感情がそのまま動いていくのを撮りたいんですよね。美術室で小山内瑠璃とゆいが話すシーンが印象的で、あれがこの映画のキー。あそこから映画の様々な事実が明らかになる、大切なシーンです」と監督が明かした。

今回客席の中には2回以上本作を鑑賞しているリピーターも多く見られ、中には5回目の鑑賞という方も。イベントの最後には「何度も観ていただいて感激です。まだ観ていない方にも本作の良さを伝えていただければ」と新垣。「私ももう一回観たいです。改めて観ると違うポイントで泣けるかもしれないですね」とFUKUSHIGE。そして監督は「皆さんがこの映画を愛してくれているんだなと胸がいっぱいです。まだ公開しているのでまだ観てください!いろんな感じ方ができる映画だと思います」と挨拶で締めくくった。

戻る