
公開を一か月後に控えた8月18日(火)、“プレミアナイト”と称しキックオフイベントを開催!主演の尾上松也、奥智哉、堀田真由、小籔千豊、高島礼子、滝藤賢一ら主要キャストと、メガホンをとった清水崇監督がレッドカーペットに登場した。長年愛され続ける傑作小説の再映画化にどのような思いで挑戦したのか、撮影の舞台裏や本編の見どころを交えながら語りました。

プレミアナイト会場には300人超のファンが集い、開幕を今か今かと待ち詫びていた中、イベントの開催が告げられるやいなや会場の照明が突然落ち、おどろおどろしい赤い閃光とスモークが立ち込めた。そこにゆっくり現れたのは劇中に登場するキーキャラクター・田治見要蔵の姿。着物姿で日本刀を両手に抱え、懐中電灯を頭にくくりつけた異様な人物がレッドカーペットを怪しく練り歩き、会場は凍り付く事態に。『八つ墓村』らしい狂気の演出から幕を開けたプレミアナイトにいよいよキャスト陣と監督が登壇すると会場は一転して明るい雰囲気へ。

主演の金田一耕助を演じた尾上松也は「昨年撮影した映画の公開が一か月後に近づき、嬉しい気持ちでいっぱいです。これだけ有名な作品で、これだけ有名な役柄を演じることは非常にプレッシャーでしたが、共演者の皆さんと監督とスタッフの皆さんのお導きのもと、見ごたえのある新たな『八つ墓村』が完成したと確信しておりますので、早く皆さんに見ていただきたいです」と主演作への自信を覗かせた。

八つ墓村の名家の子孫・辰弥役を演じた奥智哉は「日本の伝統ともいえる作品に携われたことにすごく喜びを感じますし、歴史の一部になったようでとても感慨深いです」と名作に参加することの重みを改めて噛み締めた。美しき未亡人・美也子役の堀田真由は「私も、これまで何度も映像化されてきた八つ墓村に出演することができて本当に嬉しく思っています。緻密なストーリーで面白いミステリーになっているので、早く皆さんに届いて、感想をお聞きできる日がくることを楽しみにしています」と胸を張った。

八つ墓村で起こる連続殺人事件を調べる磯川警部を演じた小籔千豊は「1年ぐらい前から、この映画の面白さを誰にも伝えられないことが本当に辛くて、早く9月になってほしいとずっと思っていました。公開したら必ず見てくださいね」と問答無用でファンへ鑑賞を勧めた。辰弥の叔母、小竹/小梅の双子の二役を演じた高島礼子は「私はミステリーが大好きなので、ミステリーの金字塔である横溝正史の『八つ墓村』に出演できることに喜びを感じていましたが、さらに『犬鳴村』でご一緒させていただいた清水崇さんが監督だなんて!最高の原作、最高の監督で最高の映画化に挑めたこと、きっとこの感動は映画を観てくださる方にも絶対に伝わると確信しております」と太鼓判を押した。


八つ墓村のキーパーソンである田治見久弥/要蔵で二役を演じた滝藤賢一も「今日映画を観ていただけないのは残念ですが、9月の公開まで楽しみにしていてくださいね!」とファンへ期待を込めてメッセージを送った。

メガホンをとった清水監督は「あまりにも有名すぎる原作、あまりにも有名すぎる過去の映像化作品たち、すべて自分が好きで観ていたこともあったので、この重荷をどう受け止めるべきか悩んだ末に監督を引き受けました。賛否両論あるのは覚悟の上なんですが、きっと誰が監督しても同じ結果になるはずと信じ…。興行成績による現実的な側面も見据えて、今、全力でプロモーションに取り組んでおります。皆さん、ぜひよろしくお願いいたします!」と心の底からの願いを打ち明けた。

主人公を演じた松也は映画について「映画を観て、あっという間に時間が過ぎたことに驚きました。面白すぎて飽きるポイントが一つもなかったし、すべての部分にキャストとスタッフの情熱が詰まっていることが伝わる素晴らしい作品になっていました」と感動の出来栄えを明かした。堀田は「“八つ墓村=怖い”というイメージを持たれている方多いような気がしているのですが、その怖さの中に人間の悲しみだったり愛情が詰まっていて、豊かな人間ドラマになっています。私もあまり怖いものが得意ではないんですが、問題なかったので不安な方もぜひ劇場に足を運んでいただきたい」とアピール。小籔も「この映画の面白さは、カレーで言うと、“辛いけど、辛いのが好きなじゃない人もおいしいって感じるカレー”みたいな感じです。辛いだけじゃなくて、甘みもコクもあるよ、というね」と例えて面白さを伝え、「さすが芸人さん、例えが分かりやすくてうまいですね」と清水監督を感心させた。
撮影では、松也、奥、堀田の3人で行動することが多かったそうで、松也が「待ち時間は“恋リア(恋愛リアリティショー)”の話をしていました」と打ち明けるほど、仲良くなったという。堀田は「撮影当時、奥君はまだ21歳だったんですが、とても紳士的で。鍾乳洞での撮影時、天井から水滴が垂れてきたときや、足元が悪くて滑りそうになったときに『大丈夫ですか』とサッと手を差し伸べてくれたことに感激いたしました。映画では辰弥の成長が描かれますが、演じる奥君はすでに立派な紳士でした」と奥への好印象を語った。すると松也は「つまり、裏を返せば僕は“ノットジェントル”だったということですね」と自虐すると堀田はうろたえ、そこへ横からすかさず小籔が「そういうことです。奥さんは“ジェントル”、松也さんは“ノットジェントル”ということです」と言い切り、会場は笑いの渦に包まれた。
高島の撮影での思い出は「朝から呼ばれていたのに、結局その日は出番なく終わったことですかね。滝藤さんのシーンを撮っていたんですが、監督もスタッフの皆さんもすごい集中力で。みんな、いつ出番がくるんだろう、と待っていましたがとうとう来なかったんです(笑)。でも、完成したシーンを見たら納得でした。詳しくは明かせませんがここは見どころでしょうね」と述べると清水監督は「すみません、こだわりが強い清水組ではよくあることなんです…」と申し訳なさそうに話しながら「でも高島さんも見どころあります。高島さんは双子役を演じて、二人が並んで映るシーンはCGを使用しているのですが、ある場面では一切CGを使わず、ワンカットのままお一人で二役演じてくださっているんです。これがとてもすごくて、一緒に現場にいた松也さんも奥さんも大喜びで」と明かすと、松也と奥は声を揃えて「ものすごい楽しかったです!」と笑顔を見せた。高島も「メイキングとかあったらぜひみなさんに見てもらいたいですね!」とニコニコだった。
予告映像でも使われている桜吹雪の中の迫力ある全力疾走を見せた滝藤。MCから走りの演技について聞かれると「もう50歳になりますから、身体がボロボロで…。撮影が寒い時期でしたが裸足で走らなければならず、スタッフさんがみんな毛布やストーブで冷えないように温めてくれて、なんとか走れました」と苦労を明かしつつ、「でも全力疾走といえば、金田一ですよね。松也さんもすごい頑張ってたじゃないですか」と振られた松也は「僕の全力疾走もぜひ見ていただきたいですね。僕自身トップクラスに大変だったシーンですから」と自身の苦労もアピールした。
トーク終盤では、映画のキャッチコピーである「ようこそ、最高の悪夢へ――」にちなみ、「最近あった“悪夢のような出来事”」をそれぞれ披露。松也は「海外旅行でスマホのバッテリーが切れたこと」、奥は「帰ったらいつも玄関のドアに蝉がいること」、堀田は「新幹線に乗るときにスマホを忘れたこと」、小籔は「新幹線で隣に座った女性が怒りながら席を立ち、そのまま去っていってしまったこと」、高島は「炎天下の中2時間も並んで食べたスイーツが口に合わなかったこと」、滝藤は「海外旅行でフェリーの切符の日程を間違えて買ってしまったこと」、清水監督は「ばらばらな時期に撮影した映画が、今年すべて同時期に公開となったこと」という悪夢を披露し、会場では同情の声から共感、笑いまで様々なリアクションが沸き起こった。
イベントの最後には代表して松也が「清水監督の導きによって、新たな『八つ墓村』が爆誕いたしました。『八つ墓村』を知らない方も、知っている人も、各世代、性別問わず、いろんな方に刺さる作品になったと思っていますし、一体劇場でどんな『八つ墓村』を味わえるのか、楽しみにしていただきたいと思っています。ぜひ友人、ご家族、恋人、とにかくいろんな人を誘って何度でも劇場に見に来てください」と力強くアピールした。

イベントでは舞台挨拶のほか、会場に集ったファンとの交流の時間も設けられ、ファンたちの声援に応えサインをしたり、サインボールを投げたり大盛り上がりのプレミアナイトとなった。
