本作の原作である“奇跡の実話”は、結婚式場がYouTubeに投稿した動画や、中原尚志さん・麻衣さん夫婦が自ら筆をとった書籍「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」をきっかけに、テレビ・新聞など各種メディアからも大きく取り上げられ、幅広い注目を浴びた。日本中を感動の涙に包んだ愛の物語、その映画化に挑んだプロデューサーの福島大輔、渡辺信也は次のように語る。

「この話を初めて耳にしたとき、本当にそんなことがあったのかと驚きました。映画にすることで一人でも多くの方々に、特別な人間でなくても奇跡を起こせるという事を伝えたかった」(福島P)。

「尚志さん、麻衣さん、ご家族にお話をお聞きすると、その奇跡の裏側には“人を信じ続ける強い気持ち”や“代償を求めない深い愛情”があることを知りました。普遍的なメッセージを込められる映画になると思いました」(渡辺P)

プロデューサー陣が、初めて尚志さん・麻衣さんに会ったときの印象は鮮烈だった。

尚志さんに「どうしてそんなに長い間、麻衣さんを待ち続けられたのですか?」と訊くと、「僕にとっては当たり前のことだったんです」と即答。

麻衣さんも「彼はずっと信じて待ってくれた。私にはこの人しかいなかったと思います」と。そう語る二人の笑顔に、どこまでも深い愛を感じたという。