松竹は、100年に渡り約5,000タイトルの
映画を配給または製作し、映画史に輝く名作から、
コメディ、アクション、カルト作品まで、
さまざまな作品をお届けしてきました。

そんな中から、
“今、観たい映画”を
テーマに選んだ100

をご紹介。
初めて出会う映画から、
今また見返したい作品まで、
新たな感動に出会える作品がきっとあるはず。

松竹社員による渾身のレコメンド文から探すもよし、
気になる#タグを直感で選ぶもよし!
とっておきの1本を、
みつけてください!

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私の好きな松竹映画
髙島幹雄
Profile
髙島幹雄
フリーランス・ディレクターなど
フリーランスで音楽CDや出版物などの企画制作、番組出演、ライターなど。レコード会社バップ勤務時に「男はつらいよ」の音楽集CDを作り始め、近年も「あの頃映画サントラシリーズ」など松竹作品のCDを多数制作。
  • 『男はつらいよ ぼくの伯父さん』

    (シリーズ第42作)

    公開年:1989年/上映時間:108分/監督:山田洋次

    Comment
     レコード会社で働いていた頃、久しぶりの休日に地元の公民館の前を通った時、もうすぐこの映画の無料上映会が始まるとの貼り紙を見かけて、吸い込まれるように中へ入った。寅さんや満男に共感しながら、主題歌のメロディーを演奏したBGMに心地よさを感じ、満男と泉の場面で聞こえてきたピアノの音楽に胸を打たれた。見終えた時には寅さんの音楽をCDにするべき!と思った。『男はつらいよ サウンドトラック ヒストリー』などのCDを作ったきっかけが『男はつらいよ ぼくの伯父さん』の音楽だった。だから、シリーズで最も好きな作品。
     昨年作らせて頂いた50周年記念の『男はつらいよ サウンドトラック・ベスト』(発売元:SHOCHIKU RECORDS)にはその曲も入れた。後に『男はつらいよ お帰り寅さん』を観て、新しい演奏の「泉のテーマ」が聞こえた途端、最初にCDを作ろうとした時の作曲家・山本直純先生や、撮影の高羽哲夫さんとの会話など、記憶が不意によみがえって、泣けた。