松竹は、100年に渡り約5,000タイトルの
映画を配給または製作し、映画史に輝く名作から、
コメディ、アクション、カルト作品まで、
さまざまな作品をお届けしてきました。

そんな中から、
“今、観たい映画”を
テーマに選んだ100

をご紹介。
初めて出会う映画から、
今また見返したい作品まで、
新たな感動に出会える作品がきっとあるはず。

松竹社員による渾身のレコメンド文から探すもよし、
気になる#タグを直感で選ぶもよし!
とっておきの1本を、
みつけてください!

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私の好きな松竹映画
山崎貴
Profile
山崎貴
映画監督
1964年生。『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』に影響を受け、特撮クリエイターを目指す。『ジュブナイル』(2000年)で映画監督デビュー『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年)で、第29回日本アカデミー賞最優秀作品賞・監督賞など、最多12部門を受賞。最新作は『永遠の0』(2013年)
  • 息子

    公開年:1991年/上映時間:121分/監督:山田洋次

    Comment
    特に大事件があるわけでも派手な見せ場があるわけでもない、訥々とした語り口のさりげない小さな作品ですが、そこに描かれているごく普通の人々の暮らしや反発や交流やそんなささいな出来事の一つ一つにこんなにも観客の心を動かす力があるんだと驚いた覚えがあります。末っ子が自分の気持ちや世間の目を乗り越えるときに何度もつぶやく「良いではないか」という言葉は、自分自身の人生の様々なタイミングで力を与えてもらったきがします。

    映画の中でとまどいながらも確固とした関係を築いていく末っ子カップルには画面のこちら側から精一杯応援していました。

    作劇上の人物だと知りながらも、なんとか幸せをつかんで欲しいと心から願ってしまうというところにこの映画の力強さが隠されているのだと思います。