松竹は、100年に渡り約5,000タイトルの
映画を配給または製作し、映画史に輝く名作から、
コメディ、アクション、カルト作品まで、
さまざまな作品をお届けしてきました。

そんな中から、
“今、観たい映画”を
テーマに選んだ100

をご紹介。
初めて出会う映画から、
今また見返したい作品まで、
新たな感動に出会える作品がきっとあるはず。

松竹社員による渾身のレコメンド文から探すもよし、
気になる#タグを直感で選ぶもよし!
とっておきの1本を、
みつけてください!

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私の好きな松竹映画
富貴晴美
Profile
富貴晴美
作曲家
わが母の記、京都太秦物語、はじまりのみち、駆込み女と駆出し男、きょうのキラ君、くじけないで、日本のいちばん長い日、かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発、こんな夜更けにバナナかよ、嘘八百、ホテルローヤル
  • 喜びも悲しみも幾歳月

    第一部第二部

    公開年:1957年/上映時間:160分/監督:木下惠介

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    灯台守り一家の生涯を描いた作品。生きていく上で誰もが味わう喜びや悲しみを丁寧に描いています。 日本映画の二大巨匠といえば木下惠介と黒沢明。同時代に生きた2人ですが作品の性質は真逆。 木下作品は弱者や平民に焦点をあて、黒沢作品に出てくるヒロイズムの風潮はない。 木下作品の血脈を松竹作品は今も受け継いでいると感じます。 2013年、若き日の木下惠介と母との愛を描いた映画『はじまりのみち』の音楽を担当しました。 その時に木下作品の作曲をしている弟の忠司さんにお会いしました。 96歳とは思えないほどお元気で、お昼からお酒を嗜み、穏やかに話す姿は彼の音楽に通ずると感じました。 『喜びも悲しみも幾歳月』の音楽も、穏やかでありながら力強く、独特な世界を作り上げています。 映画の中で高峰秀子演じる”きよ子”は息子に語ります。 「頭で生きる人が1番偉いわけじゃないわ。お父さんは体と心で生きてきたんだもん」 私も体と心で感じて松竹作品を観ていきたいです。