松竹は、100年に渡り約5,000タイトルの
映画を配給または製作し、映画史に輝く名作から、
コメディ、アクション、カルト作品まで、
さまざまな作品をお届けしてきました。

そんな中から、
“今、観たい映画”を
テーマに選んだ100

をご紹介。
初めて出会う映画から、
今また見返したい作品まで、
新たな感動に出会える作品がきっとあるはず。

松竹社員による渾身のレコメンド文から探すもよし、
気になる#タグを直感で選ぶもよし!
とっておきの1本を、
みつけてください!

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私の好きな松竹映画
石飛徳樹
Profile
石飛徳樹
朝日新聞記者
  • 秋日和

    公開年:1960年/上映時間:128分/監督:小津安二郎

    Comment
     小津安二郎監督の代表作は言うまでもなく「東京物語」だろうが、私が頻繁に見ているのは晩期の作品群だ。特に「秋日和」は全カットを暗記するくらいヘビーウォッチしている。配偶者と死別した親。その親を置いて結婚することをためらう娘。「晩春」の父親が母親に代わっただけの物語だが、繰り返し描いてきたテーマだけに完成度が抜群に高くなっていると思う。オヤジ3人組と料亭の女将との下ネタ会話、アンチヘブリンガンをめぐる夫婦のやりとり、司葉子の同僚である岡田茉莉子のおきゃんな風情、すべてのエピソードが何度見ても面白くて飽きが来ない。娘が結婚するシリーズの中でも、最も寂寥感がなく能天気なトーンだから、気軽に見られるということもあるかもしれない。仕事などでしんどくなった時に、ついつい「秋日和」のDVDを引っ張り出して見始めている自分がいる。そして見終わった後に必ず元気が出る。私にとってのアンチヘブリンガンである。