松竹は、100年に渡り約5,000タイトルの
映画を配給または製作し、映画史に輝く名作から、
コメディ、アクション、カルト作品まで、
さまざまな作品をお届けしてきました。

そんな中から、
“今、観たい映画”を
テーマに選んだ100

をご紹介。
初めて出会う映画から、
今また見返したい作品まで、
新たな感動に出会える作品がきっとあるはず。

松竹社員による渾身のレコメンド文から探すもよし、
気になる#タグを直感で選ぶもよし!
とっておきの1本を、
みつけてください!

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私の好きな松竹映画
椿原敦一郎
Profile
椿原敦一郎
シネマシティ株式会社
番組編成部 部長
立川シネマシティで編成を担当させていただいております。映画に関してはほぼ好き嫌いのない雑食ですが、やや日本映画愛の方が強いかもです。いまはたいへんな時期ですが、すべての映画館、すべての映画に栄えあってほしいと祈ってます。
  • 鬼畜

    公開年:1978年/上映時間:110分/監督:野村芳太郎

    Comment
    蔵の街・川越をときどき訪れることがありますが、あわせてときどきふっと思い出すのがこの映画です。 愛人が生んだ子を置き去りにして、それを押しつけられた父親がその子らを始末しようとする。
    この入口だけを聞くとゾッとしてしまいますが、あどけないように見えて実はオトナの視線を持っている長男の利一
    という存在がいることで、おそろしいだけではない複合的な物語が綴られてゆきます。
    どのような状況に置かれても、鬼畜生になるひとなれないひと、ひとは分かれるという下りはいまの時代でも普遍的かも知れません。
    芥川也寸志によってストリートオルガン、オーケストラそしてオルゴールと様々な手法で奏でられる鬼畜のテーマ、
    そして竹下印刷の輪転機の機械音の調べも白眉です。
    帰ろう。お父さん帰ろう。