松竹は、100年に渡り約5,000タイトルの
映画を配給または製作し、映画史に輝く名作から、
コメディ、アクション、カルト作品まで、
さまざまな作品をお届けしてきました。

そんな中から、
“今、観たい映画”を
テーマに選んだ100

をご紹介。
初めて出会う映画から、
今また見返したい作品まで、
新たな感動に出会える作品がきっとあるはず。

松竹社員による渾身のレコメンド文から探すもよし、
気になる#タグを直感で選ぶもよし!
とっておきの1本を、
みつけてください!

閉じる
私の好きな松竹映画
嶋浩一郎
Profile
嶋浩一郎
クリエイティブ・ディレクター
・編集者
クリエイティブディレクター・編集者・本屋B&B共同オーナー

93年博報堂入社。01年朝日新聞社に出向「SEVEN」編集ディレクター。02〜04年博報堂刊「広告」編集長。04年本屋大賞立ち上げに参画。現NPO本屋大賞実行委員会理事。06年クリエイティブエージェンシー博報堂ケトル設立。主な仕事資生堂・KDDI・トヨタなど
  • 晩春

    公開年:1949年/上映時間:108分/監督:小津安二郎

    Comment
    鎌倉に暮らす大学教授の周吉(笠智衆)の娘紀子(原節子)が見合いをして結婚するというホームドラマ。一人暮らしの親を気遣う娘が結婚を承諾する京都旅行のシーンや、結婚式のあと帰宅する寂しげな父親の姿もいいのですが、紀子が父親の助手(周吉は娘の相手にどうかと密かに思っている)と鎌倉の海岸をサイクリングするシーンが大好きです。疾走する原節子さんの笑顔にシビれました。戦後の開放的な空気がスクリーンから溢れ出て、これから始まる未来を感じさせるんです。このシーンで小津映画にはまりました。