松竹は、100年に渡り約5,000タイトルの
映画を配給または製作し、映画史に輝く名作から、
コメディ、アクション、カルト作品まで、
さまざまな作品をお届けしてきました。

そんな中から、
“今、観たい映画”を
テーマに選んだ100

をご紹介。
初めて出会う映画から、
今また見返したい作品まで、
新たな感動に出会える作品がきっとあるはず。

松竹社員による渾身のレコメンド文から探すもよし、
気になる#タグを直感で選ぶもよし!
とっておきの1本を、
みつけてください!

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私の好きな松竹映画
足立紳
Profile
足立紳
脚本家
1972年鳥取県生まれ。日本映画学校卒業後、相米慎二監督に師事。第1回「松田優作賞」受賞作『百円の恋』(14)が映画化され、同作にて第39回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。その他の脚本作品に『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』『嘘八百』など多数。16年には『14の夜』で監督デビューを果たす。2020年公開の原作、脚本、監督を手がけた『喜劇 愛妻物語』が第32回東京国際映画祭最優秀脚本賞受賞。最新作に『アンダードッグ』(20)、NHKドラマ「六畳間のピアノマン」(21)など。
  • いつかギラギラする日

    公開年:1992年/上映時間:108分/監督:深作欣二

    Comment
    「いつかギラギラする日」を観るまでの興奮を今でもはっきりと覚えている。公開された1992年の4月に僕は鳥取から上京し映画学校に入学した。キンキラキンのハリウッド映画みたいなやつを作るぞと息巻いて上京したのだが、日本映画界が貧乏なことはすぐに分かった。そんなときに「いつかギラギラする日」の予告編が映画館で流れ始めた。興奮した。カッコいいタイトルと「頭蓋骨まで熱くなる」というキャッチコピーも最高だった。俺が作りたいのはこういうやつだよ!と学校の娯楽派友人たちと先行上映で観たはずだ。が、映画が終わると正直みんな微妙な顔つきになった。18歳のガキたちにはその時ちょっとダサく思えた。だが後年、なぜか繰り返し観ることになる。何がそんなに好きなのかは分からない。でもアホみたいに見返してはショーケンや木村一八のモノマネをしまくった。モノマネしたくなる日本映画が近ごろはない気がする。