松竹は、100年に渡り約5,000タイトルの
映画を配給または製作し、映画史に輝く名作から、
コメディ、アクション、カルト作品まで、
さまざまな作品をお届けしてきました。

そんな中から、
“今、観たい映画”を
テーマに選んだ100

をご紹介。
初めて出会う映画から、
今また見返したい作品まで、
新たな感動に出会える作品がきっとあるはず。

松竹社員による渾身のレコメンド文から探すもよし、
気になる#タグを直感で選ぶもよし!
とっておきの1本を、
みつけてください!

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私の好きな松竹映画
竹内守
Profile
竹内守
(株)京都映画センター
代表取締役
 1952年(昭和27年)生まれ、京都大学文学部卒業、卒業と同時に京都映画センターに入社、1990年から代表取締役になる。映画センターの全国ネットワークの映画センター全国連絡会議の議長も務めています。
  • 息子

    公開年:1991年/上映時間:121分/監督:山田洋次

    Comment
    この映画の一番印象に残っていることは、何といっても聴覚障碍者とのコミュニケーションの道具としてファックスが登場したことです。今は当たり前のように思うかもしれませんが、この映画が公開されたころから一般に普及し始めたファックスが、このように使われていることに新鮮な驚きを覚えたものでした。長瀬さんの哲夫が、いつも愚痴っている運送業者のタキさん(田中邦衛)を見舞って、あれこれ話している中で彼女のことを言われますが「いいではないかっ」の言葉を言い切るところも大好きで男意気を感じます。ファックスを買って岩手に帰った父親に、多分気の利く征子(和久井映見)さんから何かと送られてくる文面を見て、寂しさもまぎれるおやじの姿を想像したりしていると、ラストシーンもまんざら孤独でもないぞと思うのです。