松竹は、100年に渡り約5,000タイトルの
映画を配給または製作し、映画史に輝く名作から、
コメディ、アクション、カルト作品まで、
さまざまな作品をお届けしてきました。

そんな中から、
“今、観たい映画”を
テーマに選んだ100

をご紹介。
初めて出会う映画から、
今また見返したい作品まで、
新たな感動に出会える作品がきっとあるはず。

松竹社員による渾身のレコメンド文から探すもよし、
気になる#タグを直感で選ぶもよし!
とっておきの1本を、
みつけてください!

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私の好きな松竹映画
平池由典
Profile
平池由典
文化通信記者
1982年生まれ。映画業界紙「文化通信」の記者として、映画会社、DVDメーカー、動画配信サービスなどを中心に取材。睡眠時間を映画鑑賞に充てているので常に寝不足。
  • 殿、利息でござる!

    公開年:2016年/上映時間:129分/監督:中村義洋

    Comment
    市井の人たちが、財政難に苦しむ宿場町を助けた話。と書いてしまえば、「ふ~ん」で終わってしまいそうですが、その実は2時間超のうち1時間半ぐらい涙が出続ける、ものすごく熱い時代劇。コミカルな前半から一転し、妻夫木聡ら演じる「浅野屋」の覚悟を見せられる場面では涙腺が崩壊しました。自分への見返りは求めず、ただひたすら町のために身を削る…にわかには信じがたい話なのに、実話というから驚きです。純度100%の清き心を持つ非現実的な人たちの話ではなく、時には名声目当てだったり、立場を考えて急に委縮したり、みな人間臭いのが良い。そんな彼らだからこそ、想いを一丸にして大願成就させていく姿を見ると心が震えます。