松竹は、100年に渡り約5,000タイトルの
映画を配給または製作し、映画史に輝く名作から、
コメディ、アクション、カルト作品まで、
さまざまな作品をお届けしてきました。

そんな中から、
“今、観たい映画”を
テーマに選んだ100

をご紹介。
初めて出会う映画から、
今また見返したい作品まで、
新たな感動に出会える作品がきっとあるはず。

松竹社員による渾身のレコメンド文から探すもよし、
気になる#タグを直感で選ぶもよし!
とっておきの1本を、
みつけてください!

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私の好きな松竹映画
大塚史貴
Profile
大塚史貴
映画.com 副編集長
大塚史貴(おおつか・ふみたか)
映画.com副編集長。1976年7月8日生まれ、神奈川県出身。出版社やハリウッドのエンタメ業界紙の日本版「Variety Japan」を経て、2009年から映画.com編集部に所属。規模の大小を問わず、数多くの邦画作品の撮影現場を取材し、日本映画プロフェッショナル大賞選考委員を務める。
  • 蒲田行進曲

    公開年:1982年/上映時間:109分/監督:深作欣二

    Comment
    39段の階段落ちのシーンがあまりにも有名な、原作者つかこうへいが脚本を執筆した深作欣二監督作。演劇出身の風間杜夫と平田満が、銀幕の世界に“熱風”を吹き入れた意欲作だが、ふたりにとっても出世作となった。撮影所を舞台に、傍若無人を絵に描いたような性格ながら意外と打たれ弱いスターの銀四郎と実直で男気あふれる大部屋俳優のヤスの対比が、実に巧妙。また、シーンを追うごとに健気さとともに華やぎも際立っていく小夏役・松坂慶子の美貌にも目を奪われる。活気あふれる当時の撮影所界隈の様子、劇中劇にゲスト出演する千葉真一、志穂美悦子、真田広之のキレのある動き、観る者を裏切るエンディングを含め、往年の松竹・蒲田をタイトルにした今作は松竹にとっても、日本映画界にとっても大事な傑作といえる。