永遠の人
公開年:1961年/上映時間:107分/監督:木下惠介
私の好きな松竹映画
松竹は、100年に渡り約5,000タイトルの
映画を配給または製作し、映画史に輝く名作から、
コメディ、アクション、カルト作品まで、
さまざまな作品をお届けしてきました。
そんな中から、
“今、観たい映画”を
テーマに選んだ100本
をご紹介。
初めて出会う映画から、
今また見返したい作品まで、
新たな感動に出会える作品がきっとあるはず。
松竹社員による渾身のレコメンド文から探すもよし、
気になる を直感で選ぶもよし!
とっておきの1本を、
みつけてください!
『永遠の人』とは誰なのか。妻のかつての恋人(佐田啓二)だとしたら、結ばれなかった故に忘れられない夢のようなもの。宿命的に結びついた夫婦こそ、互いにとっての永遠の人なのかもしれない。最後に天啓のようにもたらされる和解の演出は、これが映画だと言いたい素晴らしさ。三代に渡る話を100分にまとめる木下の演出のスピード感と、美しい山並みや田園を映し出す名ショット。アカデミー外国語映画賞にもノミネートされた凄絶な傑作。