松竹は、100年に渡り約5,000タイトルの
映画を配給または製作し、映画史に輝く名作から、
コメディ、アクション、カルト作品まで、
さまざまな作品をお届けしてきました。

そんな中から、
“今、観たい映画”を
テーマに選んだ100

をご紹介。
初めて出会う映画から、
今また見返したい作品まで、
新たな感動に出会える作品がきっとあるはず。

松竹社員による渾身のレコメンド文から探すもよし、
気になる#タグを直感で選ぶもよし!
とっておきの1本を、
みつけてください!

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私の好きな松竹映画
中野量太
Profile
中野量太
映画監督
1973年生。京都府育ち。大学卒業後、日本映画学校(現・日本映画大学)に入学。商業デビュー作となる『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)が、第40回日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞など、国内映画賞で35冠。『長いお別れ』(19)が、ロングランヒットに。最新作は『浅田家!』(20)。独自の感性と視点で、家族を描き続けている。
  • 復讐するは我にあり

    公開年:1979年/上映時間:140分/監督:今村昌平

    Comment
    この映画を観ると、作品同様、ハンマーで頭を叩かれた気分になる。殺人犯である榎津巌の行動に共感は全くできないが、その人間臭さにどうしても魅かれてしまうのだ。人を殺して血だらけになった手を、自分の小便で洗い流し、目の前にある柿をもぎって齧りつく、だが、その柿は渋柿。こんな演出、今村昌平監督じゃないとできない。同じ監督として、嫉妬しまくりです。そして、衝撃のラストシーン、息子の遺骨を投げる父親の姿に、僕はなぜか笑みを浮かべてしまうのです。僕の感情と常識が滅茶苦茶になるほどの傑作映画だ!