松竹は、100年に渡り約5,000タイトルの
映画を配給または製作し、映画史に輝く名作から、
コメディ、アクション、カルト作品まで、
さまざまな作品をお届けしてきました。

そんな中から、
“今、観たい映画”を
テーマに選んだ100

をご紹介。
初めて出会う映画から、
今また見返したい作品まで、
新たな感動に出会える作品がきっとあるはず。

松竹社員による渾身のレコメンド文から探すもよし、
気になる#タグを直感で選ぶもよし!
とっておきの1本を、
みつけてください!

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私の好きな松竹映画
増谷文良
Profile
増谷文良
川喜多記念映画文化財団 鎌倉市川喜多映画記念館専任担当
1978年生まれ。2010年に開館した鎌倉市川喜多映画記念館のキュレーターとして企画展を担当。総括責任者を経て、現在、川喜多記念映画文化財団の鎌倉市川喜多映画記念館専任担当。
  • 秋刀魚の味

    公開年:1962年/上映時間:113分/監督:小津安二郎

    Comment
    松竹映画100周年おめでとうございます!松竹映画は鎌倉の映画文化そのものであり、鎌倉市川喜多映画記念館でもこれまで様々な特集を開催してきました。小津安二郎監督の『晩春』『麥秋』をはじめとする鎌倉を舞台にした作品はぜひ記念館のスクリーンで見ていただきたいです。私が初めて小津映画を見たのは、学生時代、銀座にあった並木座で『東京物語』『秋刀魚の味』の二本立てでした。溝口健二、成瀬巳喜男、黒澤明といった巨匠たちの作品群に圧倒されるなか、小津映画にはどこか親密さを感じました。笠智衆、加東大介が岸田今日子演じるバーのマダムと軍艦マーチに合わせて敬礼する『秋刀魚の味』の場面が忘れられません。映画館の暗闇のなか、私もその場にいるような深い感動を味わいました。映画館の思い出とともにある好きな松竹映画です。